天皇陛下と自動車(3)

天皇陛下の伊勢ご訪問の日がいよいよやってきました。

伊勢の皆さんが陛下をお迎えする姿、私はスタジオで見ましたが、いっそう強い思いがにじみ出ているようで大変感激しました。

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やはり、橿原神宮に続いて、伊勢神宮ご訪問にあたっても駅で陛下をお迎えしたのは皇室専用車「センチュリーロイヤル」でした。

17日(水)宇治山田駅では1台に両陛下が同乗され、後ろのセンチュリーには「剣」と「勾玉」をもった職員が乗り込みます。

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きのうの「ニュースOne」6時台ではその御料車の変遷をお伝えしましたが、『レトロな御料車』としてご紹介したのは昭和7年に導入された3代目御料車、車種は「メルセデス・ベンツ770」です。

なぜドイツ車か?...答えは明白で、第2次大戦の影響です。

敵国となってしまったイギリスに代わり、同盟国の大型車が選ばれたのです。

このベンツは息が長く、戦後・昭和43年まで使用されました。

 

現在はドイツにあるメルセデス・ベンツ博物館に1台が寄贈されています。

輸入車ですが、内装はしっかり「西陣織」だそうですよ~。

このモノクロ映像だとわからないのですが、ボディカラーは大変美しいまるで漆のような高貴な赤です!

 

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そして、満を持して"国産初"の御料車が登場します!

前々回の記事で私が見に行った「ニッサンプリンスロイヤル」がそれです。

当時のセドリック/グロリアを思わせる縦2灯グリルが印象的ですね。

最新の技術を入れ込んだ念願の一台ではあるのですが、

長期の使用に伴うメンテナンスのしやすさを考えて、あえて旧来の設計にした部分も多いのです。

本当に考え抜かれて設計されています。

平成16年に製造元の日産が使用中止を申し入れるまで使われたこと、それがこの車の設計のすばらしさを物語っていると思います。

ちなみに・・・

ここで、車内から手を振ってくださっている皇后さまの映像を現在のものと見比べてみましょう。

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違いがわかりますか?

現在の御料車「センチュリーロイヤル」では、こうしてお手振りをする際に皇族方が最も美しく見えるように、着座位置まで調整がされているそうです。

窓枠のライン、ガラスの曲面もふくよかで、確かになんとなく美智子さまもより近くに感じられるようです。外から見送る我々にとってはいっそうありがたいものと感じられるのではないでしょうか。

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さて、今回の"最後のご訪問"にあたっては2台のセンチュリーロイヤルが確認できました。

翌18日の外宮参拝にあたっては、両陛下が2台に分乗なさいました。

剣と勾玉は前日と違い、陛下とともに移動したようです。

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さて、長くなってしまいましたが両陛下の最後の地方訪問となった今回、

この場を借りて長きにわたり私たちを見守ってくださった陛下に感謝の気持ちをお伝えします。

11年前、多摩富山県人会の奉仕団に参加し、両陛下直々に御会釈いただいたときの、皇后さまをやさしく気遣われるお姿、 いまも鮮明に思い出します。

退位なさったあとも、末永く健やかにお過ごしくださるようお祈りし、この記事の結びと致します。

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