インタビュー

毎週土曜よる11時40分

栗原清和役 田中直樹(ココリコ)さん

共演者、原作ファンの方々からも、田中さんは清和役にぴったりという意見を多く聞いています。
 本当ですか?ありがとうございます。撮影が進むに連れて、僕も清和として佐都子や朝斗との接し方をよりリアルに感じ取ることができています。そして同じ会社の香澄さんを見守りつつも、やっぱり“家族が大事で守りたい”という気持ちを強く持って臨んでおります!

朝斗との接し方がとても自然な雰囲気で、やっぱり実際にお父さんだからかな、と思います。
 僕は7歳と11歳の男の子2人の親なので、自然と接し方は似てくるかもしれないですね。息子も朝斗と同い年ぐらいのときは抱っことかさせてくれたのですけれど、今はもうそういうのはナシなんですよね…。だから、朝斗を抱っこしたときにはちょっと懐かしかったなぁ。

佐都子さんのどんなところが素敵だな、と思いますか?
 佐都子さんというよりきっと、安田さんの魅力だと思いますが、佐都子さんが撮影に入ると、なんかふわっと明るくて柔らかい空気が現場に生まれるのを感じるんです。だからその雰囲気が栗原家なのかなって。その自然な空気感の中に僕も入れてもらっている感じです。

そして、朝斗くんの印象は?
 やっぱり可愛いですね~。もちろん子供だから、撮影の合間とかにやんちゃな部分もあるんですが、そんなときは適度に接しています。知ってます?子供は乳酸が溜まりにくいらしいんですよ、すごくないですか? だから子供に全部合わせると、僕ら大人は乳酸溜まりまくりなので適度にね。これは自分の子供から学んだ経験を生かしています(笑)。

撮影で印象的だったシーンを教えてください。
 香澄さんからもらったシャツのことを佐都子に正直に話さなかったシーン(第2話)とか。あれ、何で正直に佐都子に話さへんのかと視聴者の方は思うかもしれないですが、ああいう清和の行動はとてもリアルだと感じました。別に奥さんに正直に言わないからといって、嘘をついているとか、やましくないケースもあるんです。話すことでかえってややこしくなるでしょう?僕もたぶんそうしますし、世の旦那さんならわかってもらえるリアリティだと思いました。

とはいえ、香澄さんとのシーンは回を追うごとに少しドキドキします。
 清和も香澄さんのことがいろいろとわかってきて、彼女が抱える闇に対して今後どのように接していくのか自分でも楽しみです。香澄さんに対しては優しい上司のままでありたい清和ではありますが、でもそこはドラマの面白いところでもあるので…。この2人は100パーセントないなではつまらないので、この先どうなっていくのか楽しみにしていて欲しいですね(笑)。

でも、栗原家の幸せをいつまでも清和さんに守って頂きたいです。
 清和も自分のせいで子供ができなかった結果、朝斗を養子に迎えて今の形に行き着くまでにいろいろな思いをしたと思うんです。そうして掴んだ今の幸せを清和は精一杯守っていかなくてはいけないんです。佐都子を前に、そんな清和の感情が爆発してしまうシーンもあるんですよ。
 自分も家族を持っていますが、やっぱり人の家と比べることはできないですし、今ある家族の形というのが自分たちの家族の正解だと思います。でも、こういった家族もあるのだと、栗原家を覗いて頂けたらドラマの見方としては面白いのではと思います。
東海テレビ