【これまでの物語】第1週 6月1日(月)~6月5日(金)

ふりかえり動画

 早川家は、大学生の律(高杉真宙)、母・恭子(富田靖子)、弟・調(前田旺志郎)、妹・奏(田附未衣愛)の4人家族。父・大洋(川合俊一)が事故で亡くなって以来、恭子が女手ひとつで子どもたちを育ててきた。
 12年前、小学生だった律は、クラスメイトの母親から盗人の濡れ衣を着せられたことがあった。律の窮地を救ってくれたのは、恭子の笑顔と大好物のオムライス。「嫌なこと辛いことがあっても、おいしいものを食べれば元気が出るんだから」
 いつも笑顔で誰のことも傷つけない恭子。律は、そんな恭子が大好きだった。
 時は経ち、大学の建築学科に通う律は、ヤンチャで正義感の強い調、ちょっと甘えん坊の奏、そして変わらぬ笑顔の恭子と、賑やかで幸せな日々を送っている。この暮らしがずっと続く――この時、律はまだそう思っていた…。
 そんな中、恭子が入院をすることに。病名は癌だった。絶対に治してみせると言う母の笑顔に律も前向きに生きることを誓う。弟や妹のために台所に立つ律。
 一方、恭子は悩んでいた。彼女は財布から古びた紙を取り出し、深いため息をつく。それは律を雨宮真也(河井青葉)という彼の実母から養子にもらう手続きの書類。律は恭子と血のつながりがなかったのだ。そのことを知らない律は、恭子に代わって料理を頑張るだけでなく、入院費と生活費を稼ぐため、絹江(藤田弓子)の洋食屋でバイトに励み、大学の休学も考えるようになっていた。
 ある日、弟の調が律の休学届を見てしまう。全てを一人で抱え込み、何も相談してくれない兄・律にいらだちを覚えた調は、律に対して反抗的な態度をとってしまう。家族を思うがゆえにすれ違う兄弟。さらに妹の奏まで、ある行動に出てしまい…。
 恭子の病状は快方に向かっていた。恭子は、幼馴染で医師の花山(山田純大)の協力を得て、意を決して律の生みの親・真也の家を訪ねる。そこには、一人で心細く過ごす男の子・路加(山口祐輝)の姿があって…。

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