【トピックス】昭和オタクとチャラ男のハーモニー!? 尾関陸さん&溝口琢矢さん対談

7月2日 更新

 律(高杉真宙)の親友役として、かなりイイ味を出している斎木と若月を演じる、尾関陸さんと溝口琢矢さん。今回、当HP用に、お二人の対談が実現!
 演出上の裏話から、まさかの台本の内容など、かなり“明日ご飯通好み”のお話となっています!!

――環にはチャラ男とオタクと言われていましたが、今回の役作りについては?
溝口 「(環に)最初に『チャラっ!』と言われたのが心に突き刺さりましたが(笑)、ちゃんとチャラく見えてるんだと安心しました。これまでの役が真逆のイメージだったので、僕自身意外な役でしたし、おそらく今まで僕を見てくださった方もそうだったのではないでしょうか。チャラ男の役は、自分が思ってる以上にオーバーに芝居をしても成立するので、面白いですね。律くんと斎木との3人のシーンでは、監督から『ここアドリブでやっといて』と言われることが多いんです。アドリブとなると僕でしゃばるんで(笑)」
尾関 「思いつくのが早い! それで助かってるんですよ。」
溝口 「役もあると思うんですよ。2人の関係は、若月が発して斎木が受けるというのが多いから。そういう意味でも、僕がいろいろやりたいことを言ってますね。律くんの表情を映してる時に、僕らが後ろでしゃべってる時はアドリブなんで、注目して欲しいですね。」

――斎木もかなり個性的な役ですが。
尾関 「髪型もファッションも言葉使いも全てにおいて現代っ子とは掛け離れてますから。でも、それを周りと比較して引け目を感じているのではなくて自信を持ってますし、他の人に何と言われようがこれが“俺のロマンなんだ”という感じなんですよ。普段、斎木みたいなセリフをしゃべることがまずないので、滑舌とか難しかったですね。斎木は古い日本語を大切にしているので、日本語の意味をよく考えて演じています。『よしんば絹江さん』っていうセリフがあるんですけど、最初、あだ名かと思ったんですよ(笑)」
溝口 「これを僕にカミングアウトするタイミングもひどくて(笑) リハーサルでみなさん集中されている時に、『“よしんば”ってあだ名か何かかと思ってさ』って隣で言われちゃうと、笑っちゃいますよね。」
尾関 「そういうのがちょくちょくあるので。日本語の勉強になってます。」

――斎木は、監督から変顔の要求もありますね。
尾関 「台本に『顔芸で』って書いてあるんですよ。自分の中で10パターンくらい考えて、頑張ってやってます。」
溝口 「リハーサルの空き時間に、2人で廊下に出て『変顔どうすればいいかな』って相談したりしてるんですよ。リハーサルより、本番の方が面白かったです(笑)」
――高杉さんの印象は?
溝口 「真面目で、寡黙に頑張っている方という印象ですね。路加くんたちがいる現場では、撮影の合間もお兄ちゃん的な役割もしてるんですよね。撮影終わりに、僕が『(おもり)お疲れ』って言ったら、律くんが『でも、まだ4、5歳だから、かわいいですよ』って言ったんですよ。ああ天使!って思いました。」
尾関 「一番大変なのは彼なんですけど、絶対に辛いとか疲れたとか言わないし、表情にも出さない。やっぱり主役だなと思います。いろいろ考えていると思いますし、あちこちに気を使って、『座長だな』と思いますね。」

――お互いの印象は?
尾関 「映画『忍たま乱太郎』(2011年公開)で共演したことがあるんですよ。その時は、僕が高3で、彼が中3で。シーンの絡みはなかったんですけど、お互いなんとなく覚えていて、今回の顔合わせで会った時にすぐに打ち解けました。」
溝口 「申し訳ないけど、当時は、中3の僕からしたら高3は大人で怖かったんですよ(笑) でも、いざ、会ってお話しすると、特に演技のことに関しては年齢の隔たりなく、壁なく話せました。」
尾関 「僕は、人見知りなんですけど、彼が最初から気さくに話しかけてくれたからありがたかったですね。」
溝口 「最初から共通認識があったんですよね。律くんと3人のシーンが多いので、2人で律くんを全力でフォローしよう、という。そこもあって、一気にいろいろお話しするようになりました。尾関くんは、見た目怖いですけど、すごく優しいので(笑)」
――最後に、視聴者の皆様にメッセージを。
溝口 「誰もが自分に置き換えられるお話だと思うんですよ。僕も母が癌になったので、家の中に不安が漂う感じとか、なおさら分かるんですけど。それ以外にも、母親が料理を作る背中や、お兄ちゃんが頑張っている姿を見たりすると、『ああ、分かる!』と共感できる部分が多いんです。優しさに包まれる作品で、近くにいる人って、こんなに温かいんだって思わせてくれます。毎日つまらないなって思ってる人は、絶対に見て欲しいですね。」
尾関 「昼ドラのドロドロしたイメージを払しょくするほっこりした話です。いろんな家庭がありますが、ハッピーなことだけでなく、一人一人に葛藤がある中で家族ができているんだということを感じる作品です。あたりまえのように家族がいると思っている人が多いと思いますが、これを見ると、家族っていうものについて、もう一度考えさせられますね。」

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