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伊藤かずえさん(梅井加代役)

プロフィール

――加代のようなコミカルな役の伊藤さんはとても新鮮です。
「最初、加代を演じるのが私でいいの? と思いました。演じたことがないキャラクターですし、役づくりでこんなに悩んだのは『ナースのお仕事』シリーズ('97~)以来かもしれないですね。あのときはコメディードラマに出るのが初めてで、役的にも怖いけれどどこかおもしろくなくちゃいけなくて。1カ月ぐらいどう演じればいいのかよく分からず、眠れなくなっちゃったんです。今回も、役作りにおいては同じような気分を味わいました」
――役作りの悩みを解消するようなきっかけはあったのですか?
「衣装合わせの際、食事係だけに髪をどうしましょう、という話になったんです。そこで監督から『普通に後ろでまとめるのでなく、二束で束ねたらどうでしょうか』という案をいただいて。この言葉に『あ、加代が見えてきたかも』と思ったんです」
――二束というと、今でいうところの"ツインテール"ですね(笑)。
「監督からありがたい提案をしていただき、容姿が決まったことで肩の荷が下りました。『ナース~』もそうだったんですよ。看護師の衣装とかメガネとか。役作りにおいて、形から入ることが有効なときもありますから」

――伊藤さんにとって加代は最初、難しい役だったんですね。
「この作品って子供たちがたくさん出てきて、一見明るいテイストだけれど、実はストーリー的には重い部分もいっぱいありますよね。"救い"というか作品を明るく出来るのって加代か柴田(理恵)さんが演じるマツ子さんだけだから、実は加代って重要なポジションを担っている役だと思っています。だから現場に来るまで自分なりに精一杯テンションを上げています。例えば現場に向かう車の中で大きな声で歌ったり(笑)。普段の私はおっとりタイプなんです。しゃべるスピードも加代のときは"3倍速"ですよ(笑)」
――加代は表情がとても豊かで、それも印象的です。
「表情に関しては、とても丁寧にしっかり書かれている台本に忠実に演じれば...。ただこれまで私が見せたことのない表情を見せたいと思いあれこれ考えているので、その分台本の覚えが...(笑)」

――加代を演じる上で気を付けている点や注意している点は?
「私自身、結婚をして子どももいますから、加代が"母親"に見えないように、ということは強く意識しています。加代はこの作品におていて、コメディーリリーフ的な存在であると同時に、視聴者の皆さんと子供たちを繋げるポジションだとも思っているんです。そのためには子供たちと仲良くしていてもある程度の距離が必要なんです。母親っぽく見えてしまったら、そこは成立しませんから。(渡辺)いっけいさんとは夫婦役で共演したこともあるので、余計意識しますね。真之介(黒澤宏貴さん)やルル(内田愛さん)を見ていると本当に可愛くて、真之介もよく私のとことに来てくれるんです。ギュウッて抱きしめたくなるときもありますが、今回は自分の中でそれも禁止しています。一回距離が近づいたら、画面から親密な関係性がにじみ出てしまいますからね」
――では加代役で苦労している点は?
「苦労でなく、千葉県にあるメインのロケ地に行くのにかなり時間がかかるんです。加代は畑に出ているわけでなく、例えば北山さんに急用ができたとき畑に駆けつけますが、ワンシーン撮影して東京に戻るのは正直大変と言えば大変。でも完成したものを観ると、それだけ時間や手間をかけて撮影したからこそ、より説得力が出ているんです。北山さんって畑に行くとき携帯を持っていないんですよ。だから加代は直接行くしかないんですけど、携帯に連絡すれば済むところをわざわざ実際に行くことでより深く表現できることってあるんだな、と思っています」

――加代はなぜ「かぼちゃハウス」に通っていると思いますか?
「生活の為だと私は理解しています。子供たちのことは大切に思っているけれど、あくまでビジネスだ、と。加代には離婚歴がある、という程度の設定しかないんですけど、私は勝手に両親と同居していて、ときおり親の介護をしつつ、"かぼちゃ"の子供たちの面倒も見ているんじゃないか、と思っています。"仕事"という意識を持って『かぼちゃハウス』に通うことが子供たちとの距離を必要以上に縮めないことに繋がっています」
――伊藤さんから見た現場の雰囲気は?
「とにかくいっけいさんが素晴らしいです。ご自分のことで大変なのに、子供たちのこともしっかり気を配って。真之介はまだ小さいからいっけいさんにいつも全力でぶつかっていくんですけど、どんなともいっけんさんはそれは受け止めてあげているんです。私は子供がいますから、子供との付き合い方も分かっていますし、何より自分が大変なときは分からないようコソっとみんなの輪の中から外れます。そういうことをなされないいっけいさんって素敵ですよね」

――今回から「明日の光をつかめ」に参加しての感想を聞かせてください。
「まず台本を読んで涙しました。でも悲しいだけじゃなく笑える個所もあり、素晴らしい作品だな、と。携われることが出来て、うれしかったです。1週目のVTRが完成したとき、小学生の娘だけでなく、70代の母や、私と同世代の妹と観たんですけど、2時間半、全員が真剣に観てくれたんですね。私の家族って、私の出演作に対してとってもシビアなんですよ。おもしろくないときはバッサリですから(笑)。そんな人たちがしっかり観てくれたので、『これはすごい作品じゃないか』と感じました。世代を超え、みんなが夢中になる作品だからこうしてパート3が作られたんだし、今回もこれまでの作品同様に支持していただけているならうれしいですね」
――少年犯罪や子供の虐待など、扱っているテーマについての感想を聞かせていただけますか。
「台本を読んだ時点では『ちょっと突拍子もないんじゃないのかな』と思ったんです。でも改めてニュースを観ると、子供たちが巻き込まれているさまざまな事件がありますよね。それでこの作品は誰の身にも起こりうることを描いている"問題作"だな、と気づきました。社会性があり、現代社会がこういう作品を求めているんだと思います」
――伊藤さんには実際にお子さんがいらっしゃるとのことで、お子さんと接する上で大切にしていることがあったら教えてください。
「話し合うことでしょうか。その日の出来事を聞くだけで、子供に何があったのか全部は無理だとしても、ある程度は把握できますよね。今の子供って本当に忙しいんですよ。学校の行事も高学年になればなるほど増えるし、学校が終わってからも塾に行ったり、おけいこ事に行ったり。私も子供も時間がない中で、話をする時間は出来るだけ作るようにしています。『あのとき、ちゃんと話を聞いておけば』と後悔するようなことは避けたいですから。親子のコミュニケーションとしても、『明日の光をつかめ』ってとっても良い作品だと私は思っています。『ドラマでこんな出来事があったけれど、実際はどうなの?』と子供に聞けば、そこからどんどん話が広げることができますよね、きっと」
第45話
兄がしたこと、私がしたことを謝ります。申し訳ありませんでした。では、あなたたちに聞きます。兄にひどい仕打ちをしまし...

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