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ぼたんの最期

2015.12.18

こんにちは、HPライターのTです。
 本日の放送、いかがでしたか?まさか、ぼたんがこの世を去ってしまうとは。タイトルが「新・牡丹と薔薇」でヒロインがぼたんなのに、この展開。台本を読んで記者も吃驚(*中島丈博先生風に表現しております)いたしました。
 さらに、最後の場面に現れた、新たな登場人物。第4週からも更なる波乱の予感がします。
 第3週のメインとも言える、小日向家での惨劇がどのように撮影されたのか、ご紹介します。

 多摩留役の戸塚純貴さんが小日向家に侵入して、美輪子役の逢沢りなさんともみ合う場面は、いくら刃が切れない加工をしてあるとはいえ、ナイフを介してのやりとりなので、段取りは入念に。とくに玄関の階段を使う場面では、より慎重さが求められました。逢沢さんと戸塚さんは、テンション高いく争いながら、丁寧に一つひとつの動きを見せていきます。階段を踏み外しでもしたら、それこそ撮影が中断してしまいますからね。スピーディーでテンポよく争いながら、実は慎重に。演技として難度の高いものだと側で見ていて分かりました。


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 次に、ぼたん役の黛英里佳さんが加わり、3人が争う場面を撮っていきます。和室に場を移し、逃げながら、多摩留に応戦するぼたんと美輪子。凶暴な獣のように二人に迫っていく多摩留。監督からさまざまなリクエストが入り、黛さんたち3人は心情や表情を作っていきます。この場面は、畳でのやりとりでしたが、実際動いてみると、足元がすべることが判明。戸塚さんの手にはナイフが握られているため、事故が起きないよう準備をします。3人は履いている靴下を湿らせ、畳にも水が吹き付けられました。
 いよいよ本番。恐怖心に駆らせつつも、弱いところを見せてはいけない、というような表情を見せる黛さん。ぼたんに縋り、恐怖心に顔を歪める逢沢さん。一方、戸塚さんは美輪子への怒りをどんどん高めていき、最後は何かに憑りつかれたような表情で、二人に襲い掛かります。

 やがて、多摩留が美輪子ではなく、ぼたんの体を刺してしまう場面。ここからは戸塚さんが全身全霊で、多摩留の絶望と人生にケリをつける心情を体現していきました。部屋中に石油をばらまく際は、大罪を犯したにも関わらず、何を考えているのか分からない無心の表情。そして、炎に包まれた部屋で無残に横たわるぼたんと、人生の最後のときを絶望のまま迎えた多摩留。モニター越しに見た映像は、迫力と、もの悲しさが見事に一体となっていました。

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 最後の場面で、体を張っての熱演を見せた戸塚さんに話を聞きました。

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「それまでの平穏な生活を捨て、美輪子のことしか考えられなくなった末の凶行ですが、美輪子に嫌われ、思い通りにいかなくなってしまったのに、それでも多摩留は美輪子と知り合う前の生活に戻りたくない、と思ったんじゃないでしょうか。そこで下した決断は、美輪子と二人だけの世界で生きること。それも結局は失敗に終わってしまいましたが、なぜぼたんを道連れに命を絶ったのかと言えば、自分の起こしてしまった事件を終らせなければいけない、という思いがあったのだと思います。炎の中にいたときは、心の中に悲しみしかなかったです。その思いが最後の表情を作ってくれました」
 ぼたんがいなくなったことで「新・牡丹と薔薇」はどうなっていくのか。第4週から始まる新たな物語にご期待ください!