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浅野 ゆう子 さん (有沢夏江 役)

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9月11日(木) 更新

――撮影に入っての感想を聞かせてください。
 「作品そのものが非常に楽しい。現場はもちろん楽しく、鈴木聡さんの脚本がとてもおもしろい。かつて『抱きしめたい!』で敬愛する脚本家、松原敏春さんとの出会いがありました。あのときに感じたトキメキ、ワクワク感と同じ気持ちを今回、聡さんからいただきました。そんな脚本家に出会えることってなかなかないことです。聡さんの脚本は物語が素晴らしいだけでなく、一人ひとりの役に愛をすごく感じるんです。どの人物にもきちんと人生がある。そしてそれぞれの役者さんが自分の役に息を吹き込み、さらに前進し、どんどん大きくなっている気がします。すごい作品に仕上がるだろうと思っています」
――夏江をどんな人物と捉えていますか? 80年代、90年代のバブルの時代を元気に生きて、いまもそのパワーを持ち合わせている女性という設定がありますが。
 「いわゆる、バブル期をノリノリで過ごしてきた夏江という女性は、今も当時のパワーを失わず生きている人です。また私がそんな風に演じてもいます。『いまだにそうやって生きているのは痛い!』とおっしゃっる視聴者の方もいらっしゃるかもしれません。今回、そういう夏江に反感を持つのでなく、共感していただけることが一番の私のテーマかなぁ、と思っています。夏江と同じ時代を過ごしてきた方には、あの頃の気分にちょっと触れられて、楽しい気持ちになれるキャラクターじゃないでしょうか」
――当時を知るアラフォー、アラフィフの女性はパワフルなので、夏江を見ていると元気になれるかもしれませんね。
 「視聴者の皆さまもご一緒に、元気になっていただけたらうれしいです。私も夏江から元気をもらっている気がします、すごく」
――夏江は表情豊かで、コメディエンヌとしての浅野さんが見られるのもうれしいです。
 「まず役として、好きなジャンルのキャラクターではあります。機会があれば今後も、こういう役柄を全う出来れば幸せです。コメディエンヌとしては...。そこはやっぱり室井滋さんには、どうしても敵わない(笑)。滋ちゃんに負けじと、ときに私もいろいろとやりたくなってしまうけれど、そのさじ加減は難しいところですね。太刀打ちして頑張っちゃうと、皆さんが引いてしまう危険性がありますので、そうならないように(笑)」
――それが夏江の立ち位置、ポジションでもある?
 「共演者との度合いとさじ加減? 引いたり寄せたりしてみる間合い? 自分なりに様子を見ながらやっているつもりなのですが、昼ドラはボリュームがある分、いつ何を撮ったのかもう憶えていない状態で(笑)。一つの作品としてつながったとき、どうなっているのか、楽しみもありつつ、不安もちょっとあります(笑)」
――夏江を演じていて、楽しみはどんなところですか?
 「室井滋さん、釈由美子さん、松本明子さん。そして三宅健さん。私も入れてもらって恐縮ですが(笑)、みんなもう大人ですし、色々な経験をしてきて、自分というものを確立し、自分1人でこの芸能界を生きてきた人たちだから、そういう大きい人たちと円陣を組み芝居をするのは、非常に楽しいですね。しかもとても個性豊かな方々ですので。目の前で凄い芝居を観せていただきながら自分も演じる。本当に楽しいです。きっと、それぞれ抑えている部分も相当あると思うんですけど(笑)。我慢しているな~って思うときもあるし、立てていただいちゃって申し訳ないな~って感じるときもあり、感謝もしています。私もそうですけど(笑)、東海テレビさんにもよくぞこのメンバーを集めてくださいました、と感謝しています」
――この企画を聞き、「これを昼ドラで出来るの?」というお気持ちはありましたか?
 「『鈴子の恋』でお世話になった服部プロデューサーから、聡さんの脚本でこういう作品を、とお声をかけていただいたことがすごく嬉しく、前向きな気持ちになりましたが、昼ドラならではの長丁場が私にいけるのか⁉っていう不安はありました。"鈴子"のときは、お昼のドラマっていったいどういうものなのか分かる前にいなくなってしまった役でしたので、昼ドラの大変さが全然実感できなかったんです。お昼の枠は私にとって未知数な部分がたくさんありますが、これだけ強力な四姉妹プラス素敵な健くんやたくさんのキャスト、ゲストで作り上げていく作品ですから、必ず私たちのスタイル、私たちの色で、ドロドロじゃなくても、勧善懲悪の人情喜劇でも、妙なコスプレがあっても、昼ドラのファンの皆様にご提案ができる作品になるのではないかと思っています」
――今回は、コスプレにもたくさん挑戦していますが。
 「このお話をいただいたときに、人情喜劇で、浅草が舞台で、とふんふんと聞いて、自分なりにいろいろ考えたり、想像したり、思い描いていたわけですよ。それで脚本を読んだら、『もしかしたらコスプレ?』と思って。打ち合わせでも、露出はどこまでOKか聞かれましたが、そこは釈ちゃんだろう、と(笑)。コスプレはどうなるの? と妄想や想像で頭がいっぱいに膨らんで撮影に入った作品は初めてです(笑)。撮影が進むたびいろんな扮装をさせていただきましたが、どんどんエスカレートして、もうコスプレの手がなくなってきました(笑)。まだまだ先になりますが6週目には"究極のものまねコスプレ"、明子ちゃんから『これは昔からの姉さんの持ち芸ですか?』と聞かれました(笑)。『違います!』と答えておきましたが、そんなすごいコスプレも登場しますので、お楽しみに」
――これだけ役者が揃っていると、皆さんの"演技合戦"が楽しみです。
 「滋ちゃんからとても刺激をもらっています。計算された自由な演技を観せていただいています。予想外のところから予想外のものが飛んでくる感じで(笑)、他3人にとって、笑いを堪えなければならないすごい試練であり、ものすごい勉強の場でもありますね。そのおかげか、シスターズ3人の結束力はすごいですよ(笑)。こう来たからどうしようかっていうのを、いつも助け合ってますから」
――通常より、撮影に数倍のパワーが必要のようですね(笑)。
 「パワーは必要ですし、ライブ感もそのままお届けできるのではないかという自信もあります」
――キャラクターの一人ひとりに愛があるとおっしゃってましたが、ほかの作品にない、「ほっとけない魔女たち」ならではのものって何かありますか?
 「会話、台詞がとてもおもしろい。役柄のキャラクターごとに言い回しがきっちり違う。きっと聡さんはその人物、役柄になりきって書いていらっしゃるのだと思う。役柄によって落語的なテイストも出て来る。"聡ワールド"なのだと思います。そしてテンポとリズムがすごくいいです。そんな聡さんの脚本をきっちりそのままお伝えすること、生せるように演じるのが、演じ手に要求されていることだと思います。あっこちゃんや釈ちゃん、そして健くんも量もすごいし深い思いがあるセリフを、いつもきっちり覚えてくるのですよ。もう頭が下がります」
――物語は勧善懲悪の人情喜劇で、最後にホロっとくるところもある話ですね。
 「脚本がきちんとその方向性で出来ています。そして毎回ゲストの方がハートにグッとくるお芝居をなさるので、私たちシスターズは基本、ゲストの方々の投げてきたものを受け取る立場だと思っています。キャッチボールじゃないですけど、受けたボールを今度は受けやすいように返していくのが、私たちレギュラーの役割じゃないかと。ゲストの方々がとても素敵なお芝居をしてくださるので、それを私たちは見て、聞いて、感じたことをお返しする。そこできっちりと人情シーンも成立しているかな、と思っています」
――四姉妹に囲まれた、三宅さんの現場の様子は?
 「私、健くんは最初アイドルのイケイケの男の子だと想像していました。健くん演じるマモルくんはそれとは反対のキャラクターです。だから、V6というアイドルグループで活躍している健くんがどう演じるのかとても興味がありました。四姉妹、特に夏江にキツく当たられますが、マモルくんはそれを『はい』と飲んで受けてくれるんです。健くんはそういうキャラクター作りが非常にうまい人だなと思いました。『あ、もしかしてこの人、いじめられるのが好き?』みたいな(笑)。そう思わせるくらい、深い作り方をしてきてます。見事に、とてもよく裏切ってくださったのでうれしかった。芝居にとても真面目な方です。そして私の体調などを凄く気遣って下さいます。心配してくれます。うん。母なのですね(笑)。可愛いです。皆さんに細やかに心配りなさっています。アマルコルドのシーンはすごくいいものになっているはずです」
――三宅さんの前でも"ガールズトーク"をしているとか(笑)。
 「健くんの前でも、普通にいろいろしゃべってますね。それにテツ(渡辺哲)さんの前でも(笑)。ガールズというか...おばちゃんトーク?これ、若い4姉妹じゃないからできるんですよね。一番若い釈ちゃんなんかは、姉3人がこんなだから、まあ仕方ないかって思ってるんじゃないかと思いますよ(笑)」
――改めて、作品の見どころは?
 「疎遠だった四姉妹が久しぶりに再会しますが、再会が自然なものでなく、長女の招集によっての無理矢理なものだし、長女と次女には確執もあります。撮影が始まってすぐに、四姉妹役のメンバーが和気あいあいとしていたので、その辺のぎくしゃくした感じを出すのが難しかったですね。私は、この四姉妹は両親がいない分、実はものすごく絆が深かいのではないかと感じているんです。だからこそ『なんで他人のためにこんなに動かなきゃならないのよ!』と思いながらも力を合わせて毎回、いろんなほっとけない身近な題材をテーマに世直しをしていきます。さらに作品を通して、年齢を重ねた女性たちが一生懸命に生きていきたいという気持ちが前面から出ているとも思います。とまあ、いろいろ語りましたが最大の見どころはやっぱり"おばさま"たちの奮闘でしょうか(笑)」

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