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癒し屋キリコの約束

インタビューインタビュー

小笠原 千香役 月船 さららさん

――千香をどんな風に演じていますか?

「台本を読んで思ったのは、『チャーミングな女性だな』ということ。撮影に入る前は、自分の考える千香像と監督が考える千香像を早くすり合わせ、このキャラクターを体現したいとワクワクしました。千香の元気の良さや下町のお姉ちゃんっぽさ、清ちゃん(長谷川朝晴)に対してものをズケズケ言う感じ。そういうものをどれくらいの程度にすればいいのか、さじ加減ひとつで見え方が全然違ってきますよね。撮影が始まってからは、監督からのアドバイスを頼りにして、千香を分かろうと思いながら演じています」

――監督の言葉で印象的だったものは?

「セリフの中に、ところどころ英語やフランス語が混ざっているんですよ。それをナチュラルに言うのか、あからさまというか耳につくように言うのか、どっちだろう?と思ったんです。そうしたら星田監督が『軽く言い放って』とおっしゃったので、『私、谷中に住んでいるけれど、周りの人とは違いますから』でなく、『新しいものをどんどん取り入れて、自分のお店や商店街を盛り上げよう』と頑張っている子なんだ!と思ったんです。それは発言だけでなく、メールデリバリーを始めるところにも表れているし、そういう女性だから、いつまでも親に甘え、自分から積極的に動こうとしない清ちゃんを見ているとイライラして、つい衝突しちゃうのかな、とも思いました」

――千香と清助について、二人の関係ってどんなものだと思いますか?

「私は清ちゃんって、千香をずっと見守ってくれている人だと思います。ただ、千香もこれまでそれなりに恋愛をしてきたはずです。清ちゃんとは幼馴染みで、ずっと近くにいながらボーイフレンドになったことはないようなので、恋愛の対象としては見てこなかったんじゃないでしょうか。何でも言い合える近所のお兄ちゃん、ぐらいにしか思っていない気が…。でもそれって、清ちゃんには遠慮なくものが言えるってことですよね」

――千香を演じる上で大切にしていることは?

「谷中で一生懸命頑張っている女性、という面です。それは彼女が育ってきた環境も大きく影響していて、実は千香の家はもともと違う商売をやっていたものの、今後先細りになるのではないか、と考えた両親が洋菓子店を始めたんです。千香は2代目として両親の仕事を継いだので、『私、パティシエになりたい!』という夢を抱き、この職業に就いたわけではないんですね。この設定って演じる上ですごく大事だと思っています。両親のためにも頑張らなきゃっていう気持ちが常に頭にある人って、そうでない人と比べておのずと言動が違ってきますから」

――「癒し屋キリコの約束」という作品そのものの感想は?

「キリコ(遼河はるひ)さんやカッキー(前田亜季)に加え、お店の常連さんたちもみんな楽しそうに生きているけれど、癒す側の人たちが実は傷を抱えていますよね。キリコさんたちがいろんな問題を解決したり、人を癒したりしていく中で、癒す側の問題が見え隠れしているところがドラマに深みを与えていると思います」

――月船さんは昼ドラへのレギュラー出演は初めてとなりますが、いかがですか?

「意識していることが一つあって、お昼の作品って見ている方の状況もいろいろですよね。同じ自宅でご覧になる方でも、気軽な気持ちの方もいれば、集中して見ている方もいると思います。それだけでなく、飲食店で放送されていたり、病院の待合室で放送されていたりも。本当に見られ方がいろいろだな、と思うんです。演技として今までと何がどう違ってくるか、具体的には自分でも分かりませんが、いろんな場所で、いろんな状況で、いろんな方が見ている作品だということをいつも頭の中に置いています。そんな思いが“これまでとは違う演技”に繋がる気がして」

――もし月船さんがキリコに癒しを求め、相談するとしたらどんなことですか? 

「相談じゃないですけど、キリコさんがどんな人生を歩み、なぜ『純喫茶 昭和堂』にたどり着き、さらにオーナーになったのか。興味がありますね。キリコさんの話を聞くことが人生勉強になるだろうし、もし本当にキリコさんのような人がオーナーを務める喫茶店があったら、その方目当てで通っちゃうかもしれないですね」

――ところで月船さんはキリコ役の遼河はるひさんと宝塚歌劇団で同期とうかがいました。

「今回、このお話しをいただいた時点で、プロデューサーの方やスタッフの皆さんは私と遼河が同期だってご存じではなかったそうです。千香のような“女の子”の部分がある役のオファーをいただくことも珍しくて、そこで遼河と一緒だなんて人生っておもしろいな、と思いました。遼河もこのところバラエティ番組を中心にお仕事をしてきて、キリコ役のオファーに驚いていたようですし、私も昼ドラの現場で彼女と近くにいることが、今でも不思議に思うときがあります (笑)」

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