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癒し屋キリコの約束

インタビューインタビュー

都幾川 敦也役 小林 正寛さん

――入道こと敦也はとてもインパクトのある人物ですね。

「最初に衣装を見たとき、『あ、そうか』と(笑)。もうやるしかない、と思いました。これまで入道のような個性の強い役ってあまり演じたことがないので、今回は年齢を重ねていく上で役の幅をどう広げていけばいいのか、課題を突き付けられているような気がしています。ただ実際演じてみると、確かに見た目は印象的ですけど(笑)、行動はそう突拍子もない感じではないと思っています。意外と普通なんですよ」

――では小林さんは、入道をどんな人物と捉えていますか?

「台本を読んだ時点では、“分かりやすい人”だと思いました。“下町にいる元気なおじさん”だと(笑)。明るくて裏表がなくて。いざ撮影が始まると、そういう人物ではあるけれど、ときに繊細な部分が見え隠れしているんですよ。もしかしたらそれは、下町で暮らしているからこそかも、と思ったりもして」

――決してお気楽に暮らしているわけではない、と?

「基本的には単純かも…(笑)。いや、複雑な部分もあるにはあるでしょうが、深刻なものを抱えていても、心地良く暮らしていける環境があるから、日々単純に過ごせていられるんだと思いますよ。キリコを始め、信頼できる人がいるからシンプルに生きていける」

――下町ならではの人情や、周りにいる人たちの温かさが入道を支えているのでしょうか?

「多分。救われているんじゃないですか。下町暮らしで、清助や千香とはずっと一緒なわけで。みんなとどんなふうに毎日を過ごしているのかで、入道がどんなことを思い生きているのか表現できる部分もある気がしているので、そこは台本を読み込み掴むよう意識しています」

――入道はキリコに思いを寄せているようですが、二人の関係についてはどう思いますか?

「確かに好きは好きなんでしょうね。体よく使われちゃっているところもあるでしょうし、“癒し屋”の活動で報酬が出ているかも謎で。キリコから『入道さん、いつもありがとう』っていう言葉があってしかりですけど、それもどうだか(笑)」

――そもそも入道の暮らしぶりも謎ですね(笑)。

「そうなんですよ(笑)。入道の営む卓球場(第3回・8/5放送分)も出てきますけど、『よくあれでやっていけるな』という感じ。とは言え、店自体は雰囲気が独特で居心地が良いんですよ。だからきっと好きな人はいるはず。そういう人たちが入道を支えてくれているんじゃないですかね」

――小林さんと入道に共通点はありますか?

「どこかな…。単細胞なところぐらいでしょうか (笑)」

――小林さんはこの枠の作品には初めての出演とうかがいました。星田良子監督、星護監督とご一緒するのも初めてだとか。

「今回は共演者も初めての方が多いです。そういう状況の中、監督の方々の指示がとにかく分かりやすく、的確なので本当にありがたいです。我々、キャストに伝わりやすい言葉でいろいろ説明してくださるので助かります。撮影は確かにボリュームがありますね(笑)。その中で役と誠実に向き合い、一生懸命に自分が出来る限りのことをしたい、との思いで撮影に臨んでいます」

――ところでもし、小林さんがキリコに癒しを求め、相談するとしたらどんなことですか? 

「今回思ったことがあって、僕自身人と相談ってなかなかしないな、と。それも年を取るにつれ、どんどん人に相談しなくなっている気がします。でもそれじゃあ、よくないと思うんですよ。もし、自分の中に迷いがあり、どうすべきかある程度、答えを出していたとしても、人の意見を聞くことでまた何か変わってくるかもしれない。頭では分かっていても、なかなかできなくて。だからキリコが実際にいたら、『相談があるんだけど』と決して深刻にならず、世間話でもする感じで、ちょっと困っていることを打ち明けてみるぐらいのところから始めてみたいですね(笑)」

――確かに、大人になればなるほど、人に相談ってしなくなるかもしれませんね。

「このドラマに出てくる人たちは、悩みを解決すべくキリコを訪ねてくるじゃないですか。他人に相談することって、いいことだと思いますよ。前に進みたいという意欲の表れだと思うので」

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