SPECIAL
佐野岳「希一のことを全員が嫌いになっても、僕だけは愛し続ける!」
INTERVIEW
洋輔の幼馴染で、4人の中でリーダー格の皆川希一役の佐野岳に話を聞く。今回、高校時代の教師・上原加奈子(雛形あきこ)との艶っぽいシーンにも体当たり。希一というヒールを楽しみ、充実している様子だ。
希一のコンプレックスを僕が演じている
- 現場の雰囲気はいかがですか?
- 同世代が集まっていてとても楽しい現場です。でもただ楽しいだけではなく、皆が同じベクトルで話し合いながら進めていく事が多く、いつの間にか自然に読み合わせになっていたりもします。そういう現場にいるのはとても幸せで、とてもクリエイティブな環境になっていると思います。
- 撮影も進み、皆川希一を演じての感想を教えていただけますか?
- 希一は横柄で悪い印象ばかりが目立つ、ある意味わかりやすい人間だと思います。僕が演じながら意識しているのは、なぜ希一がそういう人間になってしまったのかということです。希一のコンプレックスというものが見え隠れしているのを演じながら感じていて、希一が強気な自分を演じている姿を、僕が演じているような感じです。コンプレックスがあるが故に、もう一人の自分を作りだしていると思います。回想シーンからもそういう部分を探り出して丁寧に演じていかないと、ただ単に悪い男に見えてしまうので、その辺はとても気をつけています。
ヒールを楽しんで演じる
- 悪人に見える役を演じる。その辺はいかがですか?
- どんな役にでも挑戦したいという気持ちは常々あって、今回ある意味ヒールを演じる役者として嬉しいですし、これからも自分の役の幅を広げていきたいと思います。普段から応援してくださる方にも、「佐野くんってこんな役もやるんだ」という風に思っていただけると嬉しいですし、「もっとこういう役もやって欲しい」とリクエストされるような役者になっていけたらいいと思っています。
- 以前、「視聴者の皆さんが全員、希一のことを嫌いになっても、俺だけは希一を愛し続ける」とおっしゃっていましたが?
- 僕の中での希一像があり、それを大事にしながら皆さんに提示しているので、その思いを感じてくださると嬉しいですね。でも次に出演するドラマでは、(この役の)言い訳はしたいので、思いっきり爽やかな役をやりたいです(笑)。
- 溝端さんの印象を改めて教えていただけますでしょうか?
- 淳平くんは自分の思っていることを伝えたいと思うエネルギーが本当に強いですし、人には見せないようなところで常に戦っているんだろうと感じています。ひとことで言えば、とてもカッコいい人。現場でもいろいろ勉強させていただいているので、今後の自分にプラスになるものはどんどん盗んでいこうと思っています。役についての議論みたいなものもさせていただいて、僕なりの希一像も演技でぶつけさせてもらっています。
- 印象に残ったシーンを教えてください
- 雛形あきこさん演じる加奈子先生のストッキングを破いて、膝をなめるというシーン(第2話)は、なかなかハードなシーンでした(笑)。もちろん僕はストッキングを破いた経験はなかったですが、ハンドクリームを塗って手のすべりを良くしながら挑戦してみたら、意外とうまくいったんです。その時、スタッフさんから、「岳くんはストッキング破くのうまいね、“パンスト俳優”だね!」と褒められたんです。役として上手にできたのは嬉しかったのですが、パンスト俳優って!(苦笑)。そう言われたこともとても印象的でした。雛形さんとは今後もハードなシーンがあるので、常に体当たりしていこうと思っています。
- ちなみに高校時代の同級生とは、今でも会う事はありますか?
- この作品に入ってから、頻繁に同級生と会うようになりました。たぶんこの役が決まり、僕の中で「同級生と話してみたい」「同級生ってどんな感じだったかな」という思いがあったと思います。昔の友だちと話している感覚は作品に生きていると思っています。ちなみに同級生にはよく、「何で覚えてないの?」みたいなことを言われます。だから昔の友だちとの思い出は、僕にとっては新鮮なんですよ(笑)。
- 番組を楽しみにしている方にメッセージをお願いします
- 3話に入り、さらにスピーディーにストーリーが展開していると思いますが、まだまだこんなものではないですとお伝えしたいです(笑)。これからもいろいろなシーンで皆さんを驚かせたいですね。土曜の夜にモヤモヤしながら最後まで作品を楽しんでいただければ嬉しいです。