2014年9月27日11時52分
その山は突如、牙を向く
死者58人、行方不明者5人が犠牲となった
「息子さんの車があります」
警察からの連絡で、御嶽山の麓まで駆けつけた
所清和さん(愛知・一宮市)
噴火直後からマスコミを通じて、
情報を呼びかけるも、想い届かず…。
息子・祐樹さんは交際中の彼女と山に登り、
ともに命を落とした
持ち帰った遺品のカメラ
挟まっていたSDカードから写真を取り出すと
山頂で幸せな息子と恋人の姿が残っていた
自分の知らない姿―
父が1番好きな写真…
ひまわり畑で写る息子と恋人
思春期を迎える頃から、会話はなくなっていった
家族の、息子のキモチがわからなくなっていった…
父は、息子を探す旅に出ることを決めた
2人の思い出の場所を巡った
そして、2人を思い、自宅でひまわりを育て始めた
「息子は何を思っていたのか?」
写真を手がかりに始めた、終わりなき旅―
あの日、父と出会った1人の記者
膨大な取材テープを見る中で
噴火から3年を前に『ある映像』を見つける
取材対象者と過ごした長い月日…
取材者として、家族のキモチを考えるなら
この映像をどうするべきなのか…