名張毒ぶどう酒事件から57年。
無実を訴えてきた奥西勝は獄中死、88歳の妹が再審を引き継いだ。
事件に翻弄された奥西と妹、そして村人たちの葛藤を描く。
三重県と奈良県にまたがる葛尾(くずお)の村。
57年前、女性5人が死亡した名張毒ぶどう酒事件が起きた現場だ。
懇親会の参加者は親類縁者ばかり。
ぶどう酒を会場まで運んだ奥西勝が逮捕・自白すると、村人の証言は一斉に変わり、「奥西がやった」と主張する。
一方で、獄中から無罪を訴えてきた奥西。
弁護団が科学を用いて新証拠を提出するも、裁判官は「自白は信用性がある」として再審の扉を開こうとしない。
結局、奥西は獄中で死亡。
88歳の妹が再審を引き継ぐことになった。
なぜ、逮捕された時、奥西は自白したのか?
そして村人や裁判所は、なぜ自白を信じ“眠る”ことを選んだのか…。半世紀以上の時を経て、改めて事件の闇を見つめる。
東海テレビの名張事件シリーズ第7弾。