これから増えてくる、雨の日…。今年は広範囲で梅雨入りが早くなると言われています。そんな中、毎日のことで気になるのが洗濯です。
どうしても「ジメジメ洗濯」となってしまいがちなシーズン。意外な“救世主”をご紹介します。
<梅雨と洗濯物と言えば?>
街の皆さんに聞いてみると…
女性:「ニオイとかですかね。生乾きみたいな」
男性:「バスタオルが臭いじゃないですか。やっぱりタオルが臭くなっちゃう」
別の女性:「すごく気になる…嫌なニオイ」
梅雨入りが近づくこの季節、気になるのは洗濯物のニオイ!洗濯物が濡れたままだと、布の上で雑菌が繁殖して、ニオイの原因に。
しかし、料理に欠かせないある調味料を入れて洗濯すると…あら不思議!生乾きのニオイを防いでくれるんです。
<ジメジメ洗濯の救世主>
店主:「いらっしゃいませー!」
名古屋市内のすし店。生ものを扱うお寿司屋さんは清潔第一!お店にたくさんある、あの調味料を使ってまな板を拭いていました。
店主:
「お酢です。普通の鮨に使うお酢なんですけど。これでもう殺菌と魚のニオイとか全部取れますので」
酢には菌の増殖を抑える力があります。ご飯と酢飯で24時間後の細菌の数を比較すると、その差は歴然で、酢飯はご飯の10万分の1というデータも。
菌の増殖を抑えて臭いを抑えるということは、洗濯にも効果があるのでしょうか?
「お酢を入れることで雑菌がいなくなるので、生地の上でも菌が繁殖しにくい状態になる」と教えてくれたのは、洗濯物と向き合って15年、太陽舎クリーニングの辻村卓也さん。
辻村さん:
「ではお酢を入れて洗濯してみたいと思います」
用意するのは洗濯用洗剤と酢。
酢は穀物酢がよく、全自動洗濯機の場合、水10リットルに対し小さじ2杯(10cc)が目安だそうです。
これを入れる時に、注意すべきポイントが…。
辻村さん:
「お酢は柔軟剤の入れ口から入れて頂きます。弱アルカリ性の洗剤に(酸性の)お酢を同時に入れるとケンカを起こします。すすぎの時にお酢を入れたいので柔軟剤のポケットに入れます」
あとは洗濯機におまかせ!
20分後、洗濯が終わった衣類を記者が確認してみると…
記者:「ニオイしないですね!」
使うのはごく少量。酢のニオイが衣類につくこともありません。さらに、うれしい効果も!
辻村さん:
「色落ちしやすいものや黄ばみやすいものを、色落ちしにくくしたり、黄ばみにくくしたりする効果があります」
いつもは調味料として使っている「お酢」も、洗濯機に入れてみればいいこと尽くめ。
ジメジメ洗濯の救世主ならぬ、救世“酢”となってくれます!