日本国内の消費量が3年連続で増加するなど、今、大人気の『チーズ』。名古屋には専門店もオープンし、注目を集めています。
居酒屋や専門店では、これまで無かった新たな“チーズ料理”も…。人気のワケを取材しました。
■新商品の登場と「家飲み」需要
まずは、皆さんがホントにチーズを食べる機会が増えているのか、街で聞いてみると…?
女性:
「2日に1回は食べるかな、結構朝食でパンに…」
別の女性:
「チーズフォンデュとかチーズタッカルビとか」
さらに別の女性:
「ビールや梅酒が好きなので、カマンベールとかブルーチーズとか癖のあるものが好きです」
皆さん色んなチーズを食べるようです。中にはこんな人も…。
女性:
「パンにのせたり、スープに入れたり。パンにのせるスライスチーズをスープにそのまま入れて、コショウをかけて食べたりします」
自分流にアレンジしたチーズレシピも!確かにチーズ人気は高まっているようです。
その理由を探りに、プライムツリー赤池(愛知・日進市)のイトーヨーカドー赤池店へ行ってみると…。
柴田美奈アナウンサー:
「広いチーズコーナーです…中にはバラ売りされているチーズもあります。初めて見ました」
1ピースずつのバラ売り。さらにチーズとデザートのコラボ商品まで登場していました。こちらのお店ではチーズの特設コーナーが設けられ、なんと200種類以上の商品が並んでいます。
一体なぜここまでチーズが人気なのか、担当の方に聞いてみると…。
イトーヨーカドーの担当者:
「洋食メニューが増えていますので、最近ですとチーズタッカルビなども人気がありますんで、食卓に上がるシーンが増えていると思います」
理由の一つが、増える洋食メニューと、それに対応した新たな商品の開発。さけるチーズなどのおつまみはもちろん、サラダにかけるだけの味付きのチーズや、ラクレット用など新商品が続々登場しているんです。
イトーヨーカドーの担当者:
「大体1.2倍ほど売り上げが上がっていますね」
さらに、専門家からはこんな理由も…。
(電話インタビュー)
チーズプロフェッショナル協会・桝田規夫さん:
「理由の一つは、家飲み需要が増えていることですね。輸入ワインも値段がやすくなってきて、気軽に飲めるようになったと思います。チーズも家飲み需要に合わせて小さいポーションタイプが増えてきました」
そう、「家飲み」、「宅飲み」といわれる自宅でお酒を飲む機会が増えたことも一因とみられ、自宅でワインを気軽に飲む習慣が定着したことで、そのワインに合うチーズの消費が増えているようです。
そして、こんな話も…。
桝田さん:
「飲食店でチーズのメニューが増えてきたと思うんです。チーズがとろける様子を写真に撮って楽しい、面白さ+味が付いてくる」
■トレンドは「大胆なチーズ使い」
飲食店でのメニューが増えているとのことで、一体どんな料理があるのか取材しました。
名古屋にある九州の郷土料理のお店『九州ざんまい』。こちらでは、「明太もつ鍋」にとろとろのチェダーチーズをそのまま大胆にかけちゃうんです。(「とろ~り!!チーズの明太もつ鍋」 1人前1998円)
大胆にチーズを使うことはトレンドのようで、別の居酒屋さんでは、とろとろのチーズを手羽先に絡めて食べる「チーズ手羽先」(756円)が人気ということです。
そんな中、さらに進化したチーズ料理が名古屋に登場。10月に栄にオープンした、東京で人気のチーズ専門店、『チーズクラフトワークス』です。
柴田アナ:
「奥にいくと女性のお客さんがたくさんいます!チーズ、人気なんですね」
取材したのはお昼を過ぎたころだったんですが、それでもお客さんが絶えないほどの人気ぶり。しかもそのほとんどが女性でした。
人気のメニューは、鉄板ステーキにアツアツのラクレットチーズをたっぷりとかけた「ラクレットグリルランプステーキ(2484円)」。
そして、イタリアのフレッシュチーズ“ブッラータ”がまるごと入った「丸ごとブッラータをのせたカプレーゼ(2030円)」や、「チーズのソフトクリーム(734円)」など様々なメニューが楽しめます。そして、さらに驚きのメニューが…。
店員:
「お待たせしました、チーズティーのタピオカミルクティーです」
生クリームにチーズを混ぜたクリームをミルクティーに!チーズが飲み物になっているんです。
マスカルポーネにクリームチーズ、生クリームを混ぜて液状にし、タピオカミルクティーにのせた名古屋限定メニューの「飲むチーズ」です。
柴田アナ:
「(飲んで…)う~ん、合う!味の想像が全くできなかったんですけど、ミルクティーにチーズが溶けていて飲みやすいです」
ミルクティーの中に、ほのかに香るチーズ。今のチーズ人気を象徴するような新しい料理…、ではなくドリンクでした。