■「第2次食パンブーム」の名古屋

 1日600~700本の食パンが完売するという『銀座に志かわ本店』が名古屋市中区栄2丁目に19日、オープンしました。

『銀座に志かわ』は、2018年9月に東京銀座にオープンし、大阪に2号店を出店したあと、京都・三重などに拡大。名古屋伏見店の出店は7店舗目です。

 食パンブームは2013年から始まり、それ以降、名古屋でも食パン専門店のオープンが続いています。

『銀座に志かわ』によりますと、なかでも伏見エリアは、高級食パンの代名詞「乃が美」が2015年に進出し、2016年「フルールドゥリュクス」がオープンするなど激戦区になっています。

 そして、4月19日は、『銀座に志かわ』だけでなく、『い志かわ』も同じ伏見エリアにオープンし、高級食パン店がひしめき合っています。

■こだわりの一本売り

『銀座に志かわ』の商品は食パン1サイズの1種類のみ(税込864円)。1本(2斤)にとことんこだわって作られています。

 特に重視しているのが、仕込みで使っている“水”。

『銀座に志かわ』では、水も1つの原料と考え、独自のアルカリイオン水を使用。アルカリイオン水は、素材の旨味などを引き出す力が強いといいます。

 この水を使うことで、パンの耳までしっとり柔らかくおいしく味わえるようになるそう。水にカナダ産小麦粉、バター100%、生クリーム、はちみつなどの原料を加え、高級食パンが完成します。

■1本で何日も楽しむ

『銀座に志かわ』のこだわりの食パンは、何もつけずにそのままで食べてもらうことを一番すすめていますが、2日目以降は焼いてトーストにして、ザクザクした食感と、甘みが増した味わいを楽しむことができるようになるといいます。

 また、朝だけでなく、昼や夕食でも、きんぴらごぼうなどの和惣菜、塩辛・たこわさびなどのおつまみ、日本酒・赤ワインなどの飲み物とともに、食パンを楽しむことができる食べ合わせの提案もしています。

■食パンを手土産・プレゼントに

 食パン丸ごと1本を家庭で食べるだけでなく、贈り物にもできるようパッケージも考えられています。

 通常の紙袋のほか、食パン専用の風呂敷を手ぬぐいの専門メーカーと共同で制作。焼きたての食パンを包むことを想定して、生地は吸湿性と通気性に優れた綿100%で、色も4種類揃えています(食パンとセットで2,000円(税抜))。

 高級食パンブームはますます加熱しそうです。