インタビュー

三浦祐太朗さんインタビュー

――テレビドラマ初出演とのことですが、撮影は慣れましたか?

今回、リハーサルが丸々1日あって、その日を含めて『今日で、ドラマの現場も○日』といつも思っています。まだまだ、撮影は慣れないですね。最初に、いろいろなスタッフの方がいるのを目の当たりにして、これだけたくさんの力を集めなければドラマを作ることが出来ないと知り驚きました。

――そんなドラマの現場の感想は?

めちゃくちゃおもしろいです。お三方(鈴木保奈美さん、菊池桃子さん、渡辺真起子さん)の会話をこんな近くで見聞き出来るのがまず貴重だし、テンポが良くて単純におもしろいです。また、自然に話しているように見せるため、スタッフさんたちが入念に打ち合わせをしていますし、僕が土井さんたちに持っていく料理もどうすればおいしく見えるか、光の当て方や角度にこだわっています。そういう一つ一つが興味深くて。

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――本作について、三浦さんはどんな感想を持っていますか?

僕は84年生まれで、コキン法が施行されたのが86年。ほぼ、"同世代"なんですよね。このドラマに出てコキン法の歩みや、ノンママ・ワーママたちがどんな思いを抱いていたのか知ることができました。特に、ノンママたちが辛い状況に置かれながら、はかなくも強く生きている姿は格好良いと思いました。

――今回演じている誠は、どんな男性ですか?

謎ですよね(笑)。今はバーのマスターをやっていますが、それも雇われの身です。きっと若かりし頃は相当やんちゃだったんじゃないですか。それが更生して今に至っていると思いますが、誠に関して具体的な描写がないので、とにかく必死にミステリアス感を出しています(笑)

――誠はどんな気持ちで、土井たちの"ガールズトーク"を聞いているのでしょうか?

男からしたら、聞きたいような聞きたくないような話だと思うんです。誠は結構、おもしろがって、聞き耳を立てていると思いますよ(笑)。誠は土井さんたちのところにやって来ては、その場の空気をバンッと変えてしまうような発言をするので、どうにかセリフにインパクトを持たせたくて。演じていても、誠のそういうセリフが天然なのか、それともわざとなのかはまだ分からないんですけど(笑)

――土井、大野、葉山の3人はそれぞれに魅力的ですが、ズバリ三浦さんのタイプは?(笑)

大野さんです。超天然な感じで、空気をぶち壊すところが好きです(笑)。バイタリティーにあふれつつ、人を思い遣る気持ちがしっかりあるところも素敵だと思います。

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――ところで三浦さんは、ミュージシャンとしてデビューしましたが、俳優業も音楽活動に反映させていきたいという気持ちなのでしょうか?

演技をすることが、ミュージシャンとしての三浦祐太朗にプラスになれば、と最初は思っていました。でも実際演技を始めて、演技の経験を音楽に活かせれば、という考えは両方の活動をおざなりにしているような気がしたんです。両方を同じ気持ちで取り組まないと、それぞれの仕事に携わっている皆さんにも失礼だと思っています。

――こうして俳優業を本格化させ、どんなお気持ちですか?

僕の中では演技やドラマに関し、知識も実力もゼロの状態なので、とにかく今は"学びたい"という気持ちでいっぱいです。この現場に来るたび、スポンジのようにいろいろなことを吸収できるのが、本当にありがたいです。

――今後の俳優としての目標は?

正直、演技や俳優という仕事は僕と無縁の世界だと思っていました。そもそも僕は自分というものを表現したかったので。でも30代になり、そんなに頑なでいる必要はないし、おもしろそうなことに素直な気持ちで挑戦できるようになりました。今回も、こうやって演技のオファーをいただけたのだからやるべきだ、と。実際、演じることは興味深いですし、自分自身を表現する上でも、活かせることがたくさんあると感じています。俳優としてはまだまだ発信できるものが少ないですが、経験を積んで出番が少なくても『なんか、気になるよね』『彼が出ていると、目がいくよね』と思われるような演技ができるようになりたいです。

――三浦さんのような素敵なマスターのいるバーに行きたい、と思っている視聴者の皆さんへ一言、お願いいたします。

土井さんたちだけでなく、視聴者の皆さんのことも癒せる存在になりたい、との気持ちで誠を演じています。バーの場面は温かな気持ちで、僕の演技を見守っていただければ、幸いです

――女性を癒すという意味では、三浦さんの素が出ていますか?

それはもう。出しうる限り、僕が持っているであろう癒しのオーラを全身から出しています(笑)