12月2日スタート毎週土曜日よる11時40分~

SPECIAL

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INTERVIEW2018.01.10 UPDATE

青山冴子役 麻生祐未さん

本作の感想を教えて下さい。
最初にオリジナル版を拝見したところ、とても面白くて引き込まれました。いただいた台本を読みましたら、オリジナル版同様、随所にスリルが散りばめられていて、『これはおもしろい作品になるに違いない』と思いました。
冴子についての感想は?
“里親”って聞くとピンとこない方もいるかもしれません。それに冴子はどこか厳しさのある人なので、沙羅への態度も人によっては『なぜこんなにつらく当たるのか?』と思われるものになっています。でもそこには何か秘密が…。それが今後、明らかになるかもしれませんよ(笑)。
麻生さんは冴子と沙羅の関係をどんな風に捉えていますか?
冴子は娘をただ可愛がる人ではないですね。とはいえ、里親とはいっても冴子はあくまで母親であり、沙羅もあくまで娘です。冴子には母親としての強い愛があると演じていても感じています。沙羅の生き方を心配して、もっとしっかりした人になってほしいと願っているものの、冴子自身がすべてをオープンにできない性格なのかな、と思っています。沙羅が歯がゆくて、それをもっと素直に伝えられたら、二人はいまとは違う関係になれるのではないでしょうか。
冴子は昔ながらの日本家屋に暮らしています。そこに彼女の人間性の一端を見ることができるような気がします。
それはあるかもしれないですね。私は冴子の家を見て、この作品の世界観にすごく合っている気がしました。作りが古いですから、何もかも快適とはいかないでしょう。そういう家で暮らしてきたからこそ、今の沙羅がいるのだろうし、冴子は自然豊かな環境で沙羅や薫を育てたかったのでしょうね。この家は、冴子の愛情の象徴のような気がします。
麻生さんのおっしゃる通り、冴子は素直に表せられないものの、娘に対する深い愛情のある人物です。麻生さんは“母性”ってどんなものだと思いますか?
母性…。何でしょう…。『守ろうとする想い』でしょうか。もちろん男性、父親にも同じような気持ち、“父性”がありますけど、女性ならではのより動物に近い想い、命の繋がりを感じさせるものが“母性”なのかな…、と思います。
改めて、冴子の見どころは?
私もまだ中盤までしか展開を伺っていませんが、沙羅をめぐっていろいろな出来事が起きて、彼女自身も大変な事態にどんどん巻き込まれています。沙羅は冴子を嫌いと言いながら、それでもときどき冴子のもとを訪ねているし、冴子は冴子で娘の様子が以前と違うことをどこかで気づいていると思うんです。そんな沙羅に何か言ってあげたいけれど、でも声を掛けられないもどかしさ。そこにも何かあるかもしれません。私は『冴子が助けてあげて』と思っていますが(笑)、皆さんも息つく暇もない展開に加え、そのときどきの冴子の心情もご覧いただければ。
ところで麻生さんは、ご自身のクローンがいたらどうしますか?
まず話してみたいです。以前、私に似た方がいると聞いたことがあるんです。そのとき『うわ、会って話してみたい』と思いましたから。残念ながら、直接会う機会はありませんでしたが、クローンでなく自分によく似た人がいるってことはありえない話ではないと思うので、この作品のようにまったく同じ、はないでしょうが、似ている人がいるのならどこか似たところがあるのか、逆にまったく違うところだらけなのか興味があるので、会いたいですし、話もしてみたいです。