東海テレビ

第571回 東海テレビ放送番組審議会

1.開催日

 平成29年6月13日(火)

2.出席者

出席委員

浅田剛夫委員長、後藤ひとみ副委員長、臼田信行委員、大松利幸委員、金子慎委員、川谷陽子委員、黒野友之委員、福谷朋子委員、松原和弘委員、山岡耕春委員

社側出席

石黒大山代表取締役会長、内田優代表取締役社長、中嶋保雄取締役報道担当、古橋明取締役編成局長兼制作局長、春田亮介取締役総務局長、祖父江茂樹スポーツ局長、平光治コンプライアンス推進局長、喜多功報道局長、川瀬隆司制作局長代理、岡田健嗣制作局次長兼制作部長

3.議 題

  1. 「泳げないイルカ~海洋楽者10年の軌跡~」
     平成29年5月26日(金)25:00~26:15放送(75分番組)を審議
  2. 報告:局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要(5月分)
  3. その他「私とテレビと東海テレビ」

4.議事の概要

1.審議番組について委員からは

  • 林正道さんの純粋さ、情熱、人に対する愛が貫かれ、心に残るいい作品だった。10年の歩みを紹介することで海洋楽者の“楽”という言葉の意味がよく分かった。
  • ガンを患った林さんは肉体的衰えもあったが、そのような悲壮感を漂わせることない番組の構成力はすごいと思った。
  • 設計図もなく頭の中にあるものを、建築廃材を使ってロボットにしてしまう林さんの想像力や技術力に驚いた。
  • 体力の限界が迫る中、いつも不安感や心乱れることが多いのではと想像すると、林さんが子どもたちと接するシーンは、単に明るく楽しいだけではなく、重いテーマもあると思った。
  • ロボットや電動車いすの出来ばえを見ると、どうしてこういう高度なものが作れるのかという部分も、少し詳しく紹介してもらえればいいと思った。
  • 構成上、時間が前後しているところがあったため、10年の軌跡のいつの時点の話なのかが分かりにくい場面があった。
  • 思い出の小浜島を訪れ、自ら作った泳ぐ車椅子で海を遊泳した後、「死ぬまで現役」と語り、「次は空飛ぶ車いすを開発する」というエンディングも含め、元気になれる番組だった。
  • 放送時間は深夜ではもったいない、もっと多くの人に見てもらいたい番組だと思った。

等、貴重なご意見をいただきました。
これに対し、社側からは


  • 林さんとの出会いは10年前の2008年。当時放送したミニドキュメンタリー番組で、幼稚園や施設をまわり、ロボットを使って海の良さを伝える面白いおじさん、という紹介だったが、その後、この人のバックボーンを知りたくなり密着取材することになった。
  • 今回3本目のドキュメンタリーを制作し、10年で締めくくりだと思ったが、林さんが引退を撤回し、泳ぐ車椅子から空飛ぶ車いすということで、本当に空を飛ぶつもりで頑張っている。今後も研究所にお邪魔し、その様子を見て行きたいと思っている。
  • このドキュメンタリーは55分番組として、全国のフジ系列の放送局でも順次放送される予定。

等、番組制作に関し説明がありました。
この他、委員と社側の間では

Q.林さんは設計図もなく、どのようにしてロボットを作ってきたのか?

A.林さんは大学で海洋学を勉強し、海を知り尽くした方だが、はじめは紙粘土で形を作っているだけだったと聞いている。その後、電気工学的なことを独学で勉強したそうだが、我々が取材するようになった時は、設計図もなく、発泡スチロールを切り出して頭を作り、骨組みを作り…という感じだった。どうしてこういうものができるのかと舌を巻くような内容だった。もともと手先は器用だと言っていたが、廃材や100円ショップで買ってきたもので作るので、こればかりは彼の天性のものとしか言いようがないと思う。

等の質疑応答がありました。

2.社側から5月の1カ月間に、電話・文書・メールで視聴者から局に寄せられた、問い合わせや苦情等、1,466件の意見の概要を報告しました。 

3.委員発言「私とテレビと東海テレビ」

自身とテレビとの関わりについて、委員が自由に発言する時間を設けています。6月は2人の委員から次のような所感・提言がありました。

私自身はテレビの便利や楽しさに浸っており、テレビは圧倒的に楽にアクセスできるメディアである。スイッチをオンにすれば完成度が高く、興味をひく番組があり、こちらはチャンネルを選択するだけである。一方、テレビ局にとってはネットとの競争や視聴形態の多様化など、検討すべき課題はあると思う。しかし、引き続きテレビは楽しんで見ていきたいと思うので、楽しい放送を続けてもらいたいと思う。

テレビの持つニュース性や広報としての影響力は絶大だ。メーカーとしては、テレビ局に取り上げてもらえる企業、あるいは商品を「素材」として提供できる魅力を持たなければいけないと思う。一方、当社と番組制作は、職人の世界という点で共通している。市場や生活者の変化に気づき、驚きや新鮮さという原料を、優れた加工技術で磨いて製品に仕上げていくのは、メーカーの生産プロセスと似通っている。今後もそのような視点でテレビ番組を見ていきたいと思う。