東海テレビ

第573回 東海テレビ放送番組審議会

1.開催日

 平成29年9月12日(火)

2.出席者

出席委員

浅田剛夫委員長、後藤ひとみ副委員長、大松利幸委員、金子慎委員、川谷陽子委員、黒野友之委員、林寛子委員、福谷朋子委員、松原和弘委員、山岡耕春委員

社側出席

石黒大山代表取締役会長、小島浩資専務取締役(総括)、春田亮介常務取締役(コンプライアンス担当)、祖父江茂樹取締役編成局長、喜多功取締役報道局長、富田守男コンプライアンス推進局長、深川辰巳スポーツ局長、川瀬隆司制作局長、岡田健嗣制作局次長兼制作部長、古田直樹制作局制作部担当部長プロデューサー

3.議 題

  1. 「放送倫理を考える集会」等のご報告
  2. 祭人魂スペシャル
    世界に誇る無形のかたち ユネスコ無形文化遺産 犬山祭
    平成29年6月24日(土)5:40~6:40放送(60分番組)を審議
  3. 報告:局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要(8月分)
  4. その他「私とテレビと東海テレビ」

4.議事の概要

1.「放送倫理を考える集会」等のご報告について社側から

  • 「ぴーかんテレビ不適切テロップ問題」を起こした8月4日に合わせ、今年も「放送倫理を考える全社集会」を実施。東海テレビや協力会社の関係者など計377人が参加。
  • 問題以降毎年発行している「東海テレビこの1年の取り組み」の2017年版を同日HPに公開。

等の報告がありました。

2.審議番組について委員からは

  • 2016年にユネスコ無形文化遺産に登録された「山・鉾・ 屋台行事」33件のうち、11件が東海三県にあることを番組で初めて知った。
  • 車山(ヤマ)に取り付けたカメラで撮影した映像には、臨場感や立体感があり迫力があった。
  • 特に見てほしい場面には、語りを付けず、字幕スーパーのみで表現する手法にとても引き付けられた。また、13輌の車山が並んだ映像や車山と夜の桜、月の映像が印象的だった。
  • 番組のクライマックスで、若者たちが車山を担ぎ上げてひき回す場面に、一体感と絆を感じた。一つの思いを共有する若者の汗と涙に感動した。
  • 祭りを優先して道路の拡幅をやめたことや、車山の通行を妨げないよう、信号や電線の設置に配慮しているという話に、歴史の厚みを感じることができた。
  • 地域によっては「ダシ」と言ったり「ヤマ」と言ったりしているが、もう少し犬山のヤマ(車山)に関する説明が欲しかった。また字幕スーパーがやや小さくて見づらかった。
  • 地域が一体となり、子どもからお年寄りまで世代を越えて伝承される犬山祭が、なぜ無形文化遺産なのかがよく分かる構成だった。番組を見て、来年は是非、犬山祭に行ってみたいと思った。

等、貴重なご意見をいただきました。
これに対し、社側からは


  • この「祭人魂」は2014年から毎週土曜日の午前中に放送をしているが、昨年、日本の山車・鉾・屋台行事がユネスコ・無形文化遺産登録という朗報があり、登録された33件の祭りのうち、この地方には11件もあるということで、今年度この犬山祭を皮切りに、随時放送している。
  • 犬山祭は土曜日のレギュラー枠でも2週にわたって放送したが、それでも30分しかないので、今回は総集編として改めて60分番組として放送した。
  • 番組で一番伝えたかったのは、祭りそのものが大事ということではなく、祭りを通じての地域の人たちとのつながり、そこに携わっている人たちが主役だという点。
  • 犬山祭の歴史や車山が13輌ある由来、なぜ車山を「ヤマ」と呼ぶのかなど、基本情報が足りないのでは、との指摘については反省点として、今後の番組作りに生かしていきたい。
  • 今後も新しい祭りを紹介していく中で、より伝わる表現に心掛け、この地方にこれだけ見どころがあるんだと感じてもらえるよう、丁寧な番組作りに努めていきたい。

等、番組制作に関する説明がありました。

3.社側から8月の1カ月間に、電話・文書・メールで視聴者から局に寄せられた、問い合わせや苦情等、3,497件の意見の概要を報告しました。

4.委員発言「私とテレビと東海テレビ」(要旨)

自身とテレビとの関わりについて、委員が自由に発言する時間を設けています。
9月は2人の委員から次のような所感・提言がありました。

視聴率重視が背景にあるのか、最近、どの局もゴールデンタイムはバラエティ番組が多いが、内容に「普遍性」という要素が欠けているように感じる。一方、グローバル化が進む中、もっと「日本を知る」「世界の各国との関係を知る」という欲求を満たしてくれる番組が増えることに期待している。教科書では学ばない、学べないことを伝えていくこともテレビの役割ではないかと思う。

テレビの視聴スタイルが変化した今、未来の方向性を論議し対応を考えている時期が来ている。どの世界にも規制や制約があるが、きっと横並びから脱却するアイディアが生まれ、未来に向けた創造性につながるはずだ。難しい課題だが、先送りできない問題でもあると思う。一度テーマを共有し「未来のテレビのあり方」について討論をすることも良いのではないかと思う。