東海テレビ

第575回 東海テレビ放送番組審議会

1.開催日

 平成29年11月14日(火)

2.出席者

出席委員

浅田剛夫委員長、後藤ひとみ副委員長、大松利幸委員、金子慎委員、川谷陽子委員、黒野友之委員、林寛子委員、福谷朋子委員、松原和弘委員、山岡耕春委員

社側出席

石黒大山代表取締役会長、内田優代表取締役社長、小島浩資専務取締役(総括)、春田亮介常務取締役(コンプライアンス担当)、祖父江茂樹取締役編成局長、喜多功取締役報道局長、富田守男コンプライアンス推進局長、深川辰巳スポーツ局長、川瀬隆司制作局長、阿武野勝彦役員待遇報道局専門局長、藤井章人東海テレビプロダクションディレクター

3.議 題

  1. じゃがいも大使☆ ~災害救助犬への奮闘記~
    平成29年9月1日(金)午後7:00~午後7:57放送(57分番組)を審議
  2. 報告:局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要(10月分)
  3. その他「私とテレビと東海テレビ」

4.議事の概要

1.審議番組について委員からは

  • 災害救助犬を目指すじゃがいもを切り口に、3.11とその後を描いた興味深いドキュメンタリーだった。9月1日の防災の日に放送したのは、タイムリーでよかった。
  • じゃがいもの訓練の日々を縦軸に、被災地の動きを横軸にすえた構成だが、心に迫ってくるのは被災地の人たちの表情や言葉で、被災地の実態が浮かび上がっていた。
  • 「カメラは期待のバロメーター」のナレーション通り、徐々にマスコミが少なくなる中、11回目の合格発表の際は、郵便配達の様子まで撮影するなど、長期にわたり粘り強く取材した、スタッフの努力の賜物だと思った。
  • 被災地の現在の映像とともに語られた「復興って何なの」という問いかけは、改めて震災を考えさせるシーンだと思った。
  • 重いテーマを扱っていたが、あえて重苦しく作らない軽やかさをこの番組に感じた。意図的にクローズアップで悲しい表情を撮影する演出もなく、踏み込み過ぎない節度のようなものがあると思った。
  • 試験に合格するまでの過程が取り上げられていたが、救助犬の訓練の大変さや救助犬の災害現場での活動の厳しさなどについても、少しは紹介があった方がよかった。
  • 災害時に家や家族を亡くしたのは人間だけではなかったことを知ったし、悲しみを癒してくれるのは人間の友であるイヌであることも改めて知ることができた。
  • 東海テレビとして被災地と向き合う味のある支援番組だと思った。今後のじゃがいもの活躍と被災地の更なる復興に期待するとともに、いろいろな形で支援が続けられることを願っている。

等、貴重なご意見をいただきました。
これに対し、社側からは


  • 2年前放送したドキュメンタリー「じゃがいもコロコロ ~災害救助犬への長い旅~」の続編として制作。じゃがいもの様子を縦軸に、被災地の今を見てもらうというのが主旨。言葉をしゃべれないイヌを主人公にしながら、どうやって軽やかで、かつ奥行きのある番組にするかに腐心した。
  • ゴールデンタイムで放送したドキュメンタリーは「藤井聡太14才」が初めてだったが、この番組も「防災の日に是非やりましょう」と編成がこたえてくれて、ゴールデンタイムのドキュメンタリー第2弾として放送した。

等、番組制作に関し説明がありました。

この他、委員と社側の間では

Q.NPO法人日本動物介護センターは普段どのような事業を行っているのか?

A.家庭犬を預かってしつけをしたり、老犬ホームとして老犬を預かったりして運営資金を得ているほか、募金や助成金で運営している。

Q.じゃがいもを取り上げたきっかけは何だったのか?

A.最初は、被災地からやってきた犬が災害救助犬をめざし、被災地に行って活躍するという内容にひかれ夕方ニュース用に取材を始めた。2、3回で合格すると思っていたが、取材をしていくうちにかわいくなり、魅力も感じたので、諦められなくなった。

Q.災害救助犬としてのじゃがいもの適正はどうだったのか?

A.合格して、被災地の人を勇気づけていく、それが1人かも知れないし2人かも知れないが、その活動をすることが大事なのではないかと思っている。

Q.被災地の取材先でスタッフに提供されたトマトはその後どうなったのか?

A.いただいた。あのシーンは「このトマトを食べたんだろうか食べないんだろうか」と視聴者が逡巡するということに意味がある、というところまでスタッフで論議した上で編集している。「考えていただけた」ということなのだと感じている。

等の質疑応答がありました。

2.社側から10月の1カ月間に、電話・文書・メールで視聴者から局に寄せられた、問い合わせや苦情等、
2,539件の意見の概要を報告しました。

3.委員発言「私とテレビと東海テレビ」(要旨)

自身とテレビとの関わりについて、委員が自由に発言する時間を設けています。
11月は2人の委員から次のような所感・提言がありました。

私は最近、テレビ番組を録画視聴することが多くなった。録画のメリットは好きな時に見られることとCMを飛ばせることだ。一方、最近は番組と番組の間にCMを入れない編成もあるようで、テレビ局が視聴率のために工夫していることがよく分かる。ただ、テレビの前に座り、CMもまじめに見ていた昔を思うと、現在の視聴スタイルや、それを許すようになった社会の進歩が本当にいいのだろうか、と思う一方、こうした変化を見通した対応をテレビ業界は求められていくのだ、とも感じている。

地方テレビ局が地域に根差した番組を作るのは大切だ。例えば観光地を紹介する番組であれば、地元の視聴者が楽しむだけではなく、地元の人が誇りをもって「ぜひ来てごらん」と外に発信したくなるような番組を作ってもらいたい。また、県議会や市議会など、地方自治体の議員の活動を取り上げた番組があってもいいのではないだろうか。議員がどのような活動をしているのかは意外と知らないものだ。メディアが取り上げることで活動が理解されるとともに、議員に規律をもたらし、地方議会の活性化にもつながるのではないかと思う。