第586回 東海テレビ放送番組審議会

1.開催日

平成30年11月13日(火)

2.出席者

出席委員

浅田剛夫委員長、後藤ひとみ副委員長、伊藤彰彦委員、大松利幸委員、片岡明典委員、川谷陽子委員、黒野友之委員、林寛子委員、福谷朋子委員、山岡耕春委員

社側出席

石黒大山代表取締役会長、内田優代表取締役社長、小島浩資専務取締役(総括)、春田亮介常務取締役(コンプライアンス担当)、祖父江茂樹取締役編成局長、喜多功取締役報道局長、富田守男コンプライアンス推進局長、深川辰巳スポーツ局長、川瀬隆司制作局長、阿武野勝彦報道局役員待遇専門局長、圡方宏史報道局報道部参事

3.議 題

  1. 再免許にあたっての報告について
  2. 「東海テレビ開局60周年記念 さよならテレビ」平成30年9月2日(日)16:00~17:30放送(90分番組)を審議
  3. 報告:局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要(10月分)
  4. その他

4.議事の概要

1.平成30年地上基幹放送局の再免許交付にあたっての総務大臣からの要請を説明

2.審議番組について委員からは

  • 普段取材する側の人たちがカメラで映されることによって、報道に携わる人が自らを振り返る機会になったのではないか。
  • 登場する3人のキャラクターを使って、テレビ報道が抱える問題点や葛藤を上手く表現していた。
  • デスクと記者のやりとりや視聴率競争の一端など、報道の現場の臨場感が伝わってきて、興味深かった。
  • ナレーションが無いことで、テーマ設定を視聴者に委ねているように見える。第一印象としては何を伝えたいのかわからなかった。
  • 問題点が整理できていないことで視聴者には何が問題なのか理解できないのではないか。
  • 会社の中で抱える問題は、番組で放送するのではなくて、社内で検討すべき。もっと客観性をもった番組にしてほしかった。自社の問題を浮き彫りにしていたが、自虐的に感じられた。
  • タイトルが寂しい。もっと前向きなタイトルにしてほしかった。
  • (番組の中で)当初示された番組企画書の番組タイトル名と、最終のタイトル名が違うが、なぜ変更したか教えてほしい。
  • 視聴者がこの番組を見たいか疑問で、報道現場にカメラが入り込んだことは新しい試みとして評価されるであろうが、関心を惹きつける工夫などは必要なのではなかったか。

ご意見に対し社側から

  • 当社のドキュメンタリーは、タイトルや構成が最初にきっちり決めないで制作する手法があり、取材内容によって当初の予定から変わることがあり、タイトルも同様。最終的にこのタイトルとなった。
  • この番組は、当社やテレビ業界というだけでなく、日本の「モノづくり」が揺らいでいることに不安を感じることから、一組織を見つめることによって日本全体の問題を示したいと考えた。
  • ローカル番組であるにもかかわらず、新聞、週刊誌、ネットメディアなどで取り上げられ、多くの人が危機感を持って見つめていると感じた。民間放送は悩みながら前に進むべきと感じている。等、番組について説明しました。

3.社側から、電話・文書・メールで視聴者から局に寄せられた、問い合わせや苦情等、10月には2,268件1か月間の意見の概要、「BPO報告」No.193の概要等を報告しました。

4.その他「きになるテレビ」

委員発言「きになるテレビ」(要旨)
(審議委員からテレビについて、より幅広い意見をいただく時間を設けています。毎月おひとりの委員から意見をいただきます。)

気になっている番組はNHK総合の「ドキュメント72時間」。何の変哲もない場所を72時間定点観測的に一般の人たちの様々な行動などを取材する番組。テレビに映る人々の様々な営みを見ると心が落ち着く。抑えた演出の一方で、25分番組と短いため、絶妙な編集力ゆえの面白さがあり、一定の支持を得ている。昨今、ひな壇にタレントを並べてコメントさせる決まりきった形のバラエティ番組、またニュース番組でもコメンテーターが決まりきった批判的なコメントをすることが多く、視聴者は飽きているのかもしれない。一般市民の目線というものが重要なファクターになっていることが反映されるのであろう。

本番組審議会の議事概要は、11月25日(日)午前5時15分から放送の
「メッセージ1」で報告しました。
バックナンバーを見る