九十九 さくら
真矢ミキ
古本屋「九十九堂」を営む。「空腹の人に無料で親子丼を食べさせてくれる」という噂が都市伝説のように広まっている。
結婚後、一男一女に恵まれ、平凡で幸せな毎日を送っていたが、長男が17歳の時、ある少女の起こした事件に巻き込まれて死亡。心に深い傷を残し、夫とも離婚した。
その後、少女の裁判を経て、「空腹こそが非行のもととなり、人間らしく生きるために絶対に良くないことだ」と考えるようになる。そのため行き場を失い腹を空かせて訪れる人を見かけると、相手の素性は一切問わず、黙って無料で親子丼を食べさせるようになった。
趣味は競馬。まっすぐで純粋な性格。
はっきり感情表現をしない人が増えてきている世の中で、さくらほど感情をむき出しにする人は珍しい。
人々はその優しさ・労わり・明るさで元気づけられているが、長男を失ったさくらの悲しみはなかなか消えることはなく、あざみとの出会いで再び葛藤することに…。
九十九 恭子
本仮屋ユイカ
さくらの娘。16年前、事件に巻き込まれて兄が死亡し、深く傷つく。さくらと父親が離婚してからは、九十九堂で店番するなどしてさくらを支えたが、たまりばに人を集めるさくらの行動だけは理解ができない。現在はフリーライターとして働いていて、家を出て一人暮らししている。
中西 俊太
塚田僚一(A.B.C-Z)
さくらのもとに親子丼用の鶏肉と卵を配達する肉屋の店員。かつて関東一帯を制圧した暴走族の元リーダーだった。小さい時から九十九堂に出入りし、亡くなったさくらの長男とは幼馴染。面倒を見てくれていたさくらにも頭が上がらない。今では更生し、真面目に働いている。さくらのよき理解者で、競馬や酒を共にすることが多い。
二宮 あざみ
吉本実憂
家出中の少女。幼いころに親類の家に引き取られ育つ。親類の両親からは愛された実感を一度も抱くことなく、15歳で家出した。ある時、友人に連れられ、さくらの古本屋へやってくる。親子丼の味とさくらの包容力に惹かれ、やがてさくらのアパートに住み着く。本当の母親のように接してくれるさくらに心を開くが…。
正木リエ
柳美稀
あざみの不良仲間。九十九堂の噂をあざみに話す。
御代川 由希
大西礼芳
摂食障害に悩んでいた小学校元教諭
松島 剛志
柾木玲弥
”たまりば”の常連
玉置 玄
矢野浩二
九十九堂の常連。コミュニケーションが苦手だが、絵が上手。少年少女のよき相談相手。
佐伯 風花
浅川梨奈(SUPER☆GiRLS)
小学6年までさくらの町で暮らしていた。シングルマザーとなって再び町に戻ってくる。
九十九 悠平
大地伸永
さくらの息子。16年前に殺害され死亡。
大将
河野洋一郎
大穴屋の大将
米松キミ子
飯沼千恵子
九十九堂の隣で「バーバーヨネマツ」を営む。カヨ子の姉。
米松カヨ子
齋藤めぐみ
九十九堂の隣で「バーバーヨネマツ」を営む。キミ子の妹。