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ON AIR2016.12.03

東京競馬場。熱気に包まれるスタンドを法務省民事局・戸籍監理課の職員・新谷真治(筒井道隆)と那須野薫(成海璃子)が双眼鏡を使って、何かを探していた。二人はやがて、白ずくめの服を着た男・坪井信彦(笠原秀幸)の姿を捉える。坪井は競馬新聞を持っておらず、出走表も見ず、ただ淡々と3連単の一点買いを続けていた。まるで結果を知っているかのように―――それは典型的なタイムトラベラーの行動であった。
新谷と薫は坪井に近づき、自分たちの主な業務が“タイムトラベラーの保護”だと告げ、隔離施設への同行を促す。ところが坪井は抵抗し、逃げだす。
戸籍監理課に戻ってきた新谷は、パート職員のパウエルまさ子(浅野温子)から、法務大臣政務官・国東修三(木下ほうか)のもとに行くよう告げられる。

国東に未来人を取り逃がしたことを叱責された新谷は、オバケたちは未来の情報という強力な武器を持ってやって来るのに、現代人にはそれに対抗する術が何もない現状を訴え、せめてもう少し戸籍監理課の人数を増やしてほしいと頼むが、国東は新谷の願いを取り合おうとはしなかった。
タイムトラベラーが現代の自分に接触する事もよくあるので、坪井によく似た人を見つけ、家を訪ねる新谷と薫。だが空振りに終わった。顔が似ているだけで全く無関係の他人だったのだ。現代人がタイムトラベラーを探すという事自体が至難の業で、新谷たちの日常はこういう空振りの繰り返しである。

その帰り道、とある公園で娘とビラを配っている女性(角島美緒)に出会う。話を聞くと、夫の京塚大輔(丸山智己)が14歳の少年・海斗(若山耀人)をナイフで刺し、重傷を負わせた罪で逮捕されたという。DNA鑑定の結果や防犯カメラの映像から、京塚が犯人なのは間違いないと警視庁は言っているらしいのだが、事件当日、家族3人でこの公園にいたと彼女は言い、目撃者を探しているという……。
その話を聞いて、新谷や薫は確信する。海斗を襲ったのは未来から来た京塚だと。
京塚は何を思って現代にタイムトラベルし、海斗を襲ったのか? 新谷たちは警察より早く事件の真相にたどり着き、未来からやってきた京塚を秘密裏に保護する事が出来るのか―――