インタビュー

12/4 更新 伊藤梨沙子さん 浅倉香織役

伊藤梨沙子さん(浅倉香織役)

――家族に起きる問題を、ときに少女らしからぬ冷めた目で見ることもある香織…。
 「最初、あらすじを聞いた時は“現実離れした話”という印象を受けました。でも実際演じてみると、身近な話に思えてきたんです。ささいなことが積み重なり、事態が悪くなっていく感じとか…。もともと香織はどうにかして家族を元通りにしたいと願っていましたが、そこから話が進み気持ちも変化していきます。ドラマの始まったところでは両親にとって理想の娘を演じていた香織がどんどん本音を言い出しますが、きっと心につけていた仮面を外しちゃったんだと思います。家族全員が心に仮面をつけ、会話していたところは浅倉家を好きになりませんでしたが、本音をズバズバ言うのも…。家族って難しいですよね」
――香織は本当の家族に心を許せない一方、矢崎とその妻、絵里子には心の安らぎを見出してしまう。
 「矢崎さんたちがいるから、家族のことがおざなりになってしまうんですよね。香織が矢崎さんと絵里子さんに惹かれたのは、最初から本音をさらけ出しても、二人がそれを素直に受け止めてくれたからだと思います。矢崎さんが絵里子さんの入院費を払えず困っていることを知り、何とか力になりたい、という気持ちから援助交際に走ってしまったところは、“援交”って聞くと『え!?』ってなるじゃないですか。中学生と言ってもまだまだ子供の部分もあるから、深く考えずそういう選択をしてしまいましたが、私は自分を犠牲にしても大好きな人のためになりたいという、香織の気持ちの強さが伝わる演技がしたい、そのためには魂を込めて演じなければ、と思いました」

――伊藤さんはこれで連ドラ出演が2作目。本作では衝撃的なシーンへの挑戦もあり、大変なことも多いのでは?
 「もともと私はすごく人見知りなんです。でも共演者の皆さんが最初からフレンドリーに話しかけてきてくださったので、すごくありがたかったです。クランクイン直後、香織がいろいろ問題を起こし、ピンチに陥ってしまう場面の撮影がありましたが、現場の雰囲気が良かったので、私も落ち着いて演技が出来ました。
 家族の場面は気持ち的に重く辛くなるものも多いですが、撮影が進めば進むほど、浅倉家を演じている皆さんと“家族感”が強まっているんです。(田中)美奈子さんと西村(和彦)さんは本当のママとパパみたいだし、上遠野(太洸)くんも事務所が同じなのでもともと知っていたし、最初から探り合うことなく兄と妹の感じが出来上がりました。最後まで皆さんと絆を強めていきたいですね。
 香織は矢崎さんとのシーンも多いですが、矢崎さんを演じるのが柳沢(慎吾)さんで本当に良かったです。柳沢さんは空き時間があるとおもしろいネタをいっぱい披露してくださり、私もずっと笑っています。柳沢さんが演じてくださっているから私も恥ずかしがらずに、矢崎さんと手を繋ぐようなシーンの撮影が出来ています」

――連日撮影が続く中で、伊藤さんは演技に対していろいろな発見をしているという。
 「話の流れ通り撮影するわけでなく、撮影が始まってすぐの頃、第1週のところを撮ったすぐ後、第4週のところを撮影したこともありました。だから撮影の前、台本を必ず読み返しています。家でも台本を何度も読み直していますが、普通ならありえないような展開や、『こんなこと、普通なら言わない!』というセリフも多いのに、何度も読んでいるうち、どんな場面やセリフも慣れてしまって(笑)。だから台本は毎回気持ちをリセットして、まっさらな気持ちで読むようにしています。それに家では台本を読むだけに留めておいて、実際に動きをつけるのはリハーサルに取っておいてます。自分一人で演じると独りよがりになってしまうし、その演技がインプットされ、自由に動けない気がして。今はリハーサルで共演者の皆さんと一緒に演じるからこそ生まれる気持ちを大切にしたいんです」

――「これからも演技を続けたい」という目標に向かい、伊藤さんは真摯に香織役と向き合っている。
 「実は、女優としての目標は定めていません。もしその目標が達成できたら、その時点で成長が止まってしまう気がするので。だからずっと演技を続けて、“伊藤梨沙子にしか出来ない演技”が出来るようになり、視聴者の皆さんの印象に残る女優になりたいと思っています。」

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