インタビュー

12/18 更新 かでなれおんさん(北島奈津役)

かでなれおんさん(北島奈津役)

――良介の子供を妊娠した奈津。この状況により、奈津は今まで以上に浅倉家と関わることに。
 「原作と同じ流れではありますけど、奈津にここまでスポットが当たるとは聞いていなかったので、台本を読んで私自身も『え、そうなんだ!?』とビックリしました(笑)。昼ドラへの出演は今回が初めてですが、セリフもシーン自体も長いことが多く、集中して演じなければいけない、と最初に思ったんです。それで後半の展開を知って、改めて気を引き締めました。」
――そもそも、かでなさんは奈津をどんな風に捉えていたのか。
 「歪んだ現代っ子ですよね。援助交際をして、自分でお金を稼いで生きてきた子ですが、私は15歳で芸能界に入ってお仕事をしてきましたから、奈津のやってきたことを考えると共感できるとは言い難いですけど、自分に近い部分もある気がしました。それに“援交”自体、私が学生だった頃から社会問題になっていたので、身近という表現があっているかどうか分かりませんが、理解できない設定ではなかったです。」

――物語が進むにつれ、奈津の素性もどんどん素性が明らかになったが…。
 「実は撮影に入る前、プロデューサーさんから奈津がどんな女の子なのか。どんな風に生きてきて、どんな風に自身に起きた災難を乗り越えてきたのかを詳しく書かれたお手紙をいただいたんです。役作りをする上で、そのお手紙がとても助かりました。監督からは最初、奈津をどこか人をバカにしたような態度で演じて欲しい、とのリクエストがありました。そこから良介と出会い心境が変化して優しくなっていく過程も大切に演じて欲しいと言われたんです。クランクインしてすぐ監督に、奈津は過去にとらわれているのかいないのかどちらか聞いたら、『全てを乗り越えて強く生きているんじゃないかな』と言われました。だから奈津はそんな強さのある子だと思っていたんですけど、第6週で過去のトラウマに苦しんでいる描写が出たときは焦りましたね。『うわ、出ちゃった!』と(笑)。でも今回はことあるごとに監督に相談させていただいたので、奈津を演じることが難しくはありましたが、大変でなかったです。」

――大変さとは?
 「最初に言いましたが、昼ドラ初出演の上、週一回リハーサルが行われる現場というのが初めてだったんです。時にセリフが台本6ページ分ぐらいあって本当に集中力を切らさないよう頑張りました(笑)。ここまでの量のセリフのやり取りをしたことも、もしかしたらなかったかもしれないです。スタジオに奈津の部屋が建つと、いろんな回の奈津の部屋でのシーンをそれこそ1日中撮ったこともあったし、やっぱりそういうときも気を抜かないよう、自分で自分を励ましていましたね(笑)」
――では改めて、昼ドラ初出演の感想を。
 「濃い現場でしたね(笑)。時間のない中で、集中してワンシーンワンシーンを撮っていますけど、お昼の放送は毎日だからどんどん話が進んでしまうのが何かもったいないなーって思ってます。どうせなら1年ぐらいかけて放送して欲しいです(笑)それくらい話自体も濃密ですよね。」

――奈津は19歳の設定だが、かでなさん自身は現在26歳。この点については大変ではなかったのだろうか。
 「これまで年上の役を演じることは結構あって、それこそ主婦役もあったんです。だから『私でいいんですか!?』って最初は思いました(笑)。上遠野くんや(伊藤)梨沙子ちゃんと話しては、『19歳ってこんな感じかな』と“19歳のリアル”を私なりに考えていました。ただ二人ともすごくしっかりしているんですよ。特に梨沙子ちゃん! まだ16歳なのに、普通に会話が出来たんです。私より10歳ぐらい年下ですけど、自分は女優だという意識が彼女をしっかりさせているのかな、と感じていました。」

――かでなさんは奈津を演じるにあたり、ある変化をつけて臨んでいた。
 「髪を切ったんです。相当短くしました。後ろ髪は肩甲骨あたりまでありましたから。以前から髪を短くしたかったんですが、タイミングが合わずなかなか実現しなくて。今回、役に合わせ髪を短くして欲しい、との言われたとき“キタっ!”とうれしかったです。クランクインのとき、監督が思っていた以上に短くしていたようで、『ずいぶん攻めたねー』って言われちゃいました(笑)。ここまでなのは、実は初めてなので、モニターに映る自分がいちいち新鮮なんです。この現場では新しい自分の表情をいっぱい発見することができました。」

――この作品に携わり、外見同様に内面も変わったと語るかでなさん。
 「奈津を演じられて、役の幅が広がった気がしています。髪を短くしたり、実年齢よりかなり年下だったり。役に合わせてもっといろんなことが出来るんじゃないか、と思ってます。髪を短くしてから顔の表情もずいぶん穏やかになったって周りによく言われるんです。自分でもずいぶん角が取れたように思うんですよね。奈津としてはいろいろ大変なことを経験しているのに不思議ですね(笑)。
 あともう一つ。もともとは『幸せの時間』のように、人間関係を深くえぐるような作品が好きだったんです。でもそういうドラマに出て、役を通していろいろ体験すると、実生活は穏やかに平和に暮らすのがいいな、と思うようになりました。多分、このドラマで起きていることって現実離れしていると思いたいけれど、実際によくある話のような気がするので。」

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