弁当

ドラマのお弁当監修・宮澤真理さんインタビュー

 ドラマの中で、智子が作るお弁当はお弁当アーティスト・宮澤真理さんがデザインしたものです。宮澤さんと【幸せの時間】との出会い、そしてこのドラマのためにお弁当を作る上で心掛けたことなどをうかがいました。

――どういった経緯で今回の話が来たのでしょうか。また最初に依頼の話を聞いたときの感想は?
「今回のご依頼は、『幸せの時間』の猪飼プロデューサーが、私のサイトでみたお弁当を気に入っていただいて、ご依頼いただきました。たくさんのキャラ弁サイトがある中で、私のお弁当はアニメなどの既存のキャラクターを精巧に再現するというものではなく、独自のキャラクターで自分の気持ちを表現するものがほとんどなので、一般的な主婦である智子さんの気持ちに近いというようにとらえていただいたのでないでしょうか。
今お弁当が注目されているのは、節約のためという面もあるかとは思いますが、作り手の気持ちを伝えたい、ということがお弁当作りを頑張ることにつながっているのではないでしょうか。お弁当には作る人の『がんばってね、健康でいてね、大きくなってね、無事に帰ってきてね』というような気持ちが毎回込められているんです。でも毎日のことだとそれがだんだん伝わりづらくなってきます。それで、ちょっぴり気持ちを代弁するキャラクターをお弁当にいれてみる…。そんなところから私のお絵かきお弁当もスタートしています」

――今回は5作品のデザインを提供したそうですが、特に大変だったことは?
「ドラマの中で登場するお弁当のデザインをさせていただいたのは初めてです。ドラマの中で重要なアイテムだとうかがい、場面にマッチするデザインをご相談しながら考えるのが初めてなのでちょっと大変でした。それと、小さく写ったときに、何を描いているデザインなのか視聴者の皆さんに分かっていただけるように、キーアイテムをできるだけ大きく作るようにしています。だからいつも作るお弁当とは少しイメージがちがいます。
また、ドラマの撮影は、進行の変更があり得るということで、予めお弁当を作って用意しておくことができず、といってスタジオで待機しているというわけにもいきませんので、実際に作るのはスタッフの方にお願いすることになりました。スタッフの方に作り方をお伝えするため、試作をして完成写真を撮り、詳細な作り方をお渡ししましたがスタッフの方もいきなりのキャラ弁作りで大変だったと思います。ありがとうございました」

――特にここはポイントという点は? また一番お勧めのキャラ弁を教えてください。
「実際のお弁当では、キーアイテムをドラマのように大きくする必要はないのですが、主題のアイテムを目立つようにすると、気持ちが伝わりやすいです。いろいろ凝らなくても、ワンポイントで十分気持ちが伝わるようにできるものです。
お勧めはマグロ弁当です。これは脳の働きを良くすると言われるDHAが豊富に含むマグロの目玉を入れたものです。しかしお好みもありますから、マグロの目玉でなくてもDHAのある食品を他に入れれば目の部分は鶏卵でも大丈夫。要するにDHAを食べてほしい気持ちを伝えたいお弁当なわけです。お試しいただく場合は、蓋を開けた瞬間に召し上がる方にかわいくアピール出来るよう、海苔とチーズでぱっちりとした目玉を作ってマグロの目玉の上に載せると楽しく気持ちが伝わると思います」

――そもそもキャラ弁を作る上で宮澤さんが大切にしていることとは?
「その日のおかずの盛り付けを、アイディアとユーモアの心でちょっと工夫して、楽しくするということでしょうか。精巧な絵柄を作る必要はないですし、絵心もなくても大丈夫!
きっと作った方の気持ちは食べる方に伝わります。うさぎさんしか作れなくても、それはきっとその人にしか作れないうさぎさんになっているはずですから、それはもう個性です!胸を張って作り続けてほしいです。これからは、こういう うさぎさんがお袋の味、我が家の味、なんていうのもありだと思います。
お弁当作りは実際には早朝一人で行う地味な家事です。でもちょっとした工夫で作るのも楽しくなりますし、それがきっかけでご家族との会話も増えたりと、楽しいおまけもいっぱいです。毎日を楽しく、幸せにしていくって、実はこんな小さなところから始まるのかもしれませんね」
――では宮澤さんにとってキャラ弁とは?
「お料理が苦手でしぶしぶ始めたお弁当ですが、今となっては自己表現の場ともなっています。お弁当は私のキャンバスです。そして毎日を楽しくしてくれる大切なアイテム。そしてちょっと照れくさいのですが、食べる係である夫への応援の手紙です」

宮澤真理さんウェブサイト「e-お弁当作っちゃいました」

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