いよいよ第３話から、瑠美や千夏たちが病院での実習が本格的にスタート。教室では学べない経験が瑠美たちを待ち受けることに。看護学生を指導するベテラン看護師の池尻奈々子を大和悠河さんが演じます。
大和さんに作品の感想や、登場するエピソードの見どころを語ってもらいました。
この物語は看護師にスポットを当てているものの、正式な看護師でなく、看護学生が主人公というところがとても新鮮でした。『こういうドラマ、なかったな』と。看護師って人の命を預かる、というだけですでに他の仕事にはない使命感がありますよね。厳しい局面に立つことも多いでしょうし、労働時間だって夜勤もある大変な仕事です。こうして演じただけでも、その大変さの一端を感じましたし、その上でどんな気持ちで日々お仕事をされているのか、私にはまだまだ未知の部分が大いにあると感じました。
奈々子さんは、学生たちを指導するポジションです。役として、キビキビ働くだけでなく、さらに学生たちを見守る必要もあります。指導者ですから、ときに注意するような場面もあります。それでもそこに、学生たちのことを気遣う気持ちをにじませました。
厳しさと優しさは両極にあるように見えるかもしれません。でも私は（出身である）宝塚歌劇団で指導され、また後輩を指導する中で、同じような気持ちを味わいました。新人が初舞台に立つとき、先輩が指導する立場でつきます。先輩は、それはそれは厳しいです。でもそれは、新人の初舞台をより良いものとして成功させたい、という思いゆえ。奈々子さんも私がかつて抱いた気持ちを持っているのかもしれませんね。当然、奈々子さんのほうが多くの苦労があると思いますが。
看護師役は今回が初めてとなります。厳しくも優しい先輩として奈々子さんを演じられていたら、幸いです。
＊さらにもう１問。大和さんの“白い部分”を教えてください。
宝塚歌劇団に入団した時の『あの舞台に立ちたい』『あの役を演じたい』という気持ちはとても純粋なものでしたし、それは今でも変わりません。新しい役をいただいて、自分ととことん向き合い、役ととことん向き合っていく時は、いつもピュアで真っ白な気持ちです。