2018年4月7日(土) よる11時40分〜

Specialスペシャル

Interview清原翔さん

『いつまでも白い羽根』で、主人公・瑠美(新川優愛さん)から想いを寄せられる研修医・拓海を演じている清原翔さん。実際に演じて印象が変わったという拓海の人物像や共演の加藤雅也さんとのエピソード、また劇中で進路に悩む瑠美に共感できる部分が多いという清原さんに、ご自身の芸能界入りのきっかけなどを語っていただきました。
最初に台本を読んだときの感想をお聞かせください。
自分の将来や進路に悩むって、誰しもが経験したことがあると思うんです。瑠美も最初の頃、将来やりたいことが見つかっていませんでした。だから、とりあえず大学に進学しようとするけど、結果的に看護学校に通い始める。実は僕自身も高校時代、自分のやりたいことがなかなか見えてこなかった経験があります。だから、大学をどう決めればいいかもわからず、とりあえず就職範囲が広そうな理系の学部に行くことにしたんです。そういう意味では瑠美に共感できる部分がたくさんありましたね。
そんな瑠美が実習先の大学病院で出会う研修医の拓海は、どんな人物だと感じていますか? また、演じる上で意識していることは?
どこまでもまっすぐな人ですね。僕、このドラマへの出演が決まって最初に役の印象を聞かれた時、『拓海は自分に近い』ってお話させていただいたんです。でも何話か撮影してきて、やっぱり自分とはちょっと違うなと。拓海はとにかくさわやかで、微笑みの貴公子みたいな人。あと、素直で自分の感情がそのまま顔に出てしまう人だなと感じています。そういう面でいうと、僕は微笑みとかも苦手ですし(笑)。気持ちが顔に出づらいタイプなので、演じる上では自分が思っていることを顔にしっかり出すことを意識しています。
拓海の先輩医師で、瑠美たちが通う看護学校の校長・番匠役の加藤雅也さんはどんな方ですか?
とても優しい方です。撮影の合間合間で、演技に対する姿勢についてなど、お話をしてくださるので、とても勉強になります。最初に加藤さんとお会いした時、『緊張してるでしょ?』って言われて。『あっ、してます』って答えたら、『アメリカなど海外の人がやる緊張のほぐし方があるんだけど、やってあげようか?』とおっしゃったんです。僕がお願いしたら、思いっきりハグをしてくださったんです。実は今日の撮影の時も、また加藤さんとハグをさせていただきました。『まだ緊張してるの?』と言われながら(笑)。
拓海は、瑠美の自分への想いを感じながらも、どうしようもなく遠野(さとうほなみさん)に惹かれていきます。清原さんご自身は、この2人の女性のどんなところに魅力を感じていらっしゃいますか?
瑠美は自分が正しいと思うことは言わずにはいられない性格ですけど、強がったり、ちょっと素直じゃなかったりするところもあるじゃないですか。そういう部分に魅力を感じますね。遠野はそれこそミステリアスで口数も少なくて、この人のことをもっと知りたいって、追いかけたくなるような女性だと思います。
それぞれに違った魅力がある中で、拓海はなぜ遠野に惹かれたと思いますか?
拓海は母親が病気になったり両親が離婚したり、小さい頃から苦労をたくさんしていて。だから、最初に監督さんと話したときも『拓海は人の痛みがわかる人だから』と言われたんです。そんな拓海が遠野に出会ったとき、最初は彼女がなぜ傷ついているのかわかりませんでした。だからこそ、その痛みを知ろうとして、気づいたらどっぷり惹かれていたのかなと。そういう恋模様の部分も今後どうなっていくのか、期待していただきたいですね。
ドラマのタイトルにちなみ、ご自身の“ここは白い”と思うところを教えてください。
僕はわりと、やってみたいと思ったことはやってみないと気が済まない性格です。だけど、実際にやりたいって思うほど興味のあることの数はめっちゃ少ないんです(笑)。その数少ない好奇心、やりたいことが見つかったときは、人から何を言われようが絶対にやってみようって思っちゃう。そういうときの自分は“白い”というか、純粋になっているような気がします。
清原さんは大学在学中にモデルの仕事を始められたそうですが、それもやりたいと思いチャレンジしたことの1つですか?
そうですね。大学を卒業してこのまま就職するのもなんだか嫌だなと思い、自分がちょっとでもやりたいことって何だろうって考えていた時、雑誌のモデルオーディションの募集を見つけて。これだと思って受けてみたら、たまたま運良く受かったんです。
役者の仕事にはどんなきっかけで興味を持ったのですか?
雑誌の専属モデルをやらせていただいていたのですが、同じ雑誌のモデルの先輩が何人か俳優業もやっていました。撮影の時とかにいろいろお話を聞いていたら『あっ、やってみたい』と思うようになったんです。そうしたら、もうやるしかない…みたいになっちゃって(笑)。役者の仕事をやるために事務所を探して所属しました。
やってみたいと思ったことに対する行動力はさすがですね。
役者をやりたいと思った時、実は雑誌の編集さんにめちゃくちゃ反対されたんです。『あなたは絶対にそういう仕事ができるような性格じゃないから。無理だから』と。でもその時はもう『やってみないとわかんないじゃん』っていうモードだったので(笑)、行動に移しちゃいました。
実際に俳優のお仕事をやってみて、いかがでしたか?
やればやるほど足りない部分が見えています。このままじゃまずいと感じているので、お芝居を基礎から学び直して、そういう“しこり”を取っていければ、と思っています。
演じることはおもしろいですか?
おもしろいです。だからこそ、やってよかったと思っています。僕は昔からミュージックビデオとかCMとかがすごく好きなんです。MVやCMって、短い時間の中にストーリーが詰まっているじゃないですか。僕自身も小さい頃に見ていて、いまだに覚えている好きなCMがあります。そんなふうに短い時間でもだれかの心に残るようなお芝居ができる俳優さんになることが今の目標です。
最後にドラマの今後の見どころを教えてください。
このドラマは登場人物それぞれの成長物語でもあるので、彼ら彼女たちがどう変わっていくのかというところも見どころだと思います。あとはやっぱり、遠野と番匠先生の過去と2人の関係、そして、瑠美、千夏(伊藤沙莉さん)、遠野、瞬也(瀬戸利樹さん)、拓海の恋愛模様みたいなところも楽しみにしていただきたいですね。拓海の恋が報われるかどうかはわからないですけど(笑)、拓海として少しでも視聴者の方の心に残るようなお芝居ができたらいいなと思っています。