15 木下あゆ美さん(清瀬麗華役)6月18日(金)更新

――太一を刺してしまったシーン
 太一を殺してしまうという2部のラストの展開は、せっかくうまくいきかけていた矢先のことだったので、麗華としてはあまりに突然でびっくりしましたし、本当に切ない気持ちでいっぱいになりました。ただ、太一を刺してしまった悲しみにくれる間もなく、警察に電話したり、紅子がやってきて色々説明したり…と、ワンシーンの展開が早すぎて、どこの感情を立たせればいいのか…と演じるのは大変でしたね。

 血のりに対して抵抗感は全くありませんでしたよ。血のりは時間がたつと乾いてしまうので、逆に本物の血ならもっとなまぬるくて、ドロッとした生々しさがあったんだろうなって思いました。そういう血の温度というか、殺してしまったという恐怖をちゃんと出せていたらいいのですが…。

 でも、死んでしまった太一役の久保山さんの方が大変だったんじゃないでしょうか。私も以前死ぬ役を演じたことがあるのですが、大変なんですよね。目を瞑っているので、いつ自分がカメラに映っているかわからなくて。自分のちょっとした動きでNGになってしまったらと思うと、動くに動けないんです(笑)。
――麗華を見ていると恥ずかしくなる
 2部では、あれだけ母親として子供のために捧げていたのに、3部になって急に「私は母親の資格なんてないのよ」という状況になったので、その切り替えは難しかったですね。ドラマ上では6年間の歳月が流れていますが、撮影はついさっきまで2部を撮っていた感じでしたから。3部の麗華は、眞一のことを一番に考えなきゃいけないのに、結局自分のことしか考えていない。眞一のためだと口では言いながらも、自分が母親としていられないことが辛いだけなんですよね。

私としては子供はかわいいし、子供が一番だと思うのですが、麗華は陽平との狭間で揺れ動いたり、「ええ?そっちにいっちゃうの?」という方向に向かっていくので、演じていて正直難しいですね。私自身は子供とのシーンが楽しくて、つい母親になりきってしまうので、陽平が出てきて突然「嫉妬の眼で見てください」って言われると、「ええ?」って戸惑ってしまいます。

陽平に「母親のくせに女になってんなよ」って言われた時(50話)も、私自身は「すいません」っていう気持ちになっちゃいました(笑)。3部の麗華は未亡人なので、恋をしてもいいのかもしれませんが、いざ子供を目の前にしたら、自分だけの問題ではなくなるので、考えちゃうと思うんですけどね。子供にとって頼れるものは自分しかいないわけですから、その母親がどこかに行ってしまうという気持ちはすごくせつないのではないでしょうか。麗華を見ていると、恥ずかしくなっちゃうというか、溜息が出てしまいます。
――私の母はガキ大将のような存在
 私の母は、母親というよりも私たち子供4人の先頭に立って「ついてこなかったら知らないよ」と引っ張っていくガキ大将みたいな存在でしたね。すごく自由で、上から物を言うようなことはありませんでした。何でも好きにしなさい、自分で決めなさい、でも責任は自分で取るのよ、というスタンスでした。

だから反抗期も、構われたくなくて反抗するタイプではなく、構ってくれないことに反発していた感じです。7人家族だったので、「どうせ私なんかいなくても気づかないでしょう」みたいに拗ねていたんです(笑)。同居していた頃は、どんなことも反対されず、自分さえ決めたら何でもやってよかったので、両親に相談をすることもあまりありませんでしたね。
でも家を出てみて、久し振りに家に戻ってみると、「どうなんだ?」という風に色々聞かれるようになり、やっと両親とちゃんと話ができるようになった感じがします。歳も近くなってきて、今が一番楽しいですね。
――どんでん返しをお楽しみに!
 セリフ覚えが苦手で、今まで何回も書かないと覚えられなかったのですが、だんだん書かなくても覚えられるようになってきました。以前昼ドラに出られた方が「セリフが多くても、そのうち不思議と覚えられるようになるんだよ」っておっしゃっていたのですが、その意味がやっとわかりましたよ。覚えられる習慣ができてくるんですね。

 一番大変だったのは、朝から泣くシーンの撮影がある時でした。夜だとテンションがあがってくるので大丈夫なのですが、朝の寝起きで泣け…というのはやっぱり辛いですね。一度なかなか泣けなかった時があるので、それからは朝早めに起きて、体を起こしておくように心がけました。逆に気持ちが乗ってきて、台本に「泣く」と書かれてなくても、涙が出てしまった時もありますし…。なるべくカメラがちゃんと自分に向けられた時に涙が溢れ出るようにと、考えているのですが、難しいですね。

 ついに残り2週間となりましたが、まだまだ終わりません! さらに一山新たな展開、そしてどんでん返しがありますので、皆さんの期待は裏切らないと思います! ぜひ楽しみにしていてください!!
木下あゆ美オフィシャルブログ「あゆ解禁」
http://star-studio.jp/kinoshita-ayumi/

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