名古屋の老舗和菓子屋 両口屋是清の味の総責任者を追った。
卯の花、山吹、つつじ・・・
季節の風情が写しこまれた色とりどりの生菓子が両口屋是清の店頭を彩る。
両口屋是清は寛永11年(西暦1634年)に創業された、名古屋で最も歴史のある和菓子屋だ 店舗は名古屋を中心に全国に130以上。
その味の総責任者が野尻吉雄さんである。
和菓子は非常に奥が深く、「これでいい」ということはないと野尻さんはいう。
それを客が目で楽しみ口にする瞬間のことまで考え、両口屋是清の菓子は作られている。
ある日、野尻さんはスケッチブックに向かっていた。
毎年春と秋に徳川美術館で開かれるお茶会の菓子は両口屋是清が担当している。
その菓子のアイデアを水彩絵の具で描いていたのだ。
やがて、6つの候補が描かれた・・・
野尻さんの穏やかな人柄が、菓子の色・味・形にも表れる。
両口屋是清の伝統を守りながらも、新しい試みを続ける71歳和菓子職人を追った。 |