とげ 『小市民 倉永晴之の逆襲』

毎週土曜日よる11時40分

インタビュー

白銀佳代役 木の実ナナ

11月7日

白銀佳代役を演じられての感想、新たな発見などをお聞かせください。

 役として、あれこれ言える立場というのはとても気持ちがいいですね。ただ、なんでこんなことまでも言いに行くの? とは思っています(苦笑)。役を演じる前に私は勝手に(役柄の)履歴書を作り、プランを立ててから撮影に入りますが、最終話で白銀さんの前職がわかり、予想とは違いました。あんなにハデな姿なので、私はどこかのママさんかと思っていました(笑)。

たしかにインパクトある役衣装です。

 最初はいくら役衣装とはいえ、恥ずかしかったわよ!(笑)。でも今はもう、この赤い衣装や眼鏡にも慣れてしまって、地味な衣装の市役所の皆さんの中で、1人だけ目立っています。でもスタッフ、キャストの皆さんが本当にいい方たちばかりで、私が現場に入ると太陽のように明るく扱ってくれるのがとても嬉しいです。私も明るくテンションを上げて賑やかにさせていただいています。

田辺さんと共演しての感想、印象などを教えてください。

 田辺さんと2人でお芝居をしていると、こういう人が本当に市役所にいたらいいのにと思うほど、自然で素晴らしい演技でした。田辺さんとは初共演でしたが、演技の素晴らしさと性格の良さに、今では、彼の応援なら何でもしてあげたいという気持ちになっています(笑)。

印象に残っているシーンを教えてください。

 夜もくれなずむ頃に、家に帰ろうとしてワニの檻があって…。自分がワニを池に逃がしたその思いと気持ちの葛藤で、自然に涙がぽろぽろと流れてしまいました(第5話)。白銀さんの気持ちが少し伝わるといいなと思っています。

木の実さんは巻き込まれる方、それとも巻き込む方ですか?

 巻き込む方!(即答)。「飲みに行っちゃう?」って、皆を誘うタイプです。

ストレス解消法を教えてください。

 少し休みが取れたらマウイ島に行きます。いつも同じホテルの同じ部屋を用意してもらっていて、そこでのんびり充電するのが最高のストレス解消法です。そこで会う外人さんたちがとても笑顔でリアクションが大きくて、私も舞台人なのでわりと(身振り手振りが)オーバーな方なので、気が合うのかいつも仲良く接しています。とはいえ、いつもマウイ島に行くことはできないので、日々、楽しく過ごすことを考えていますね。

新しい役への取り組み方や、モチベーションを保つ秘訣などありましたら教えてください。

 日々のトレーニングとしては、プールでウォーキングをしています。私は来年が55周年でコンサートを予定していますが、私を応援してくださる方々は、やはり脚をお見せしないと納得していただけない(笑)。ですから、母親から貰ったこの脚を鍛えてお見せできるようにトレーニングは続けています。ただ、去年大腿骨の骨折をしてしまい、脚の上げ方や踊りになると、今はまだベストではないですね。でも、誰でもひとつぐらいは病気を持っていると思うので、こんなことでめげる私ではないです(笑)。

物語も後半、そろそろ白銀さんともお別れが近づいていますね。

 今まで刑事役や弁護士役など、どちらかといえば格好いい役が多かったので、今回の白銀さんのような役は初めての経験でした。監督にも最初に「(こういう役柄は)初めてなので、いろいろ起きるかもしれませんが、よろしくお願いします」と言ったぐらいです(苦笑)。でも今は本当にこの役を楽しんでいます。それは今までの作品でもそうでしたが、現場がとても楽しく、笑いながらお仕事ができているから。このようないい雰囲気がドラマからも伝わると嬉しいですね。

ドラマ全体としての展開や、白銀さんの今後も気になります! 視聴者の方々にメッセージをお願いします。

 田辺さんをリーダーとして、これからも人生の機微といいますか、バラエティ色豊かに話が展開していきますので、ぜひ、最後まで楽しんでいただきたいと思います。白銀さんは奇妙で孤独で、でもひたむきに最後まで頑張っています。最終話に向けてとてもいいお話になっていると思います。

ページトップへ戻る