愛知県豊田市のマンションの敷地内で、12日、小学6年の女子児童2人が倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。

 付近には、いじめをうかがわせる遺書のようなものもありました。いったい何があったのでしょうか…。

「女の子2人が血を流して倒れている…」

 12日夜7時ごろ、愛知県豊田市のマンションの敷地内で、女子児童2人が倒れているのが見つかり、その後死亡が確認されました。現場の状況などから、飛び降り自殺を図ったとみられています。

豊田市教育委員会の記者会見:
「2人は市内の同じ小学校に通う6年生の女子児童であることは確認しました」

 2人は同じ豊田市立の小学校に通う6年生で、ともに12歳の女子児童。3月20日には卒業式を控えていました。晴れの日を目前に、2人に一体何が…。

杉山キャスター:
「現場となったマンションの階段などの踊場などで、遺書とみられる複数のメモがみつかったということです」

 捜査関係者によりますと、現場となったマンションの階段の踊り場など数か所に、2人がそれぞれ書いたとみられる遺書のようなメモが合わせて十数枚ありました。

<メモについて分かっていること>
・2人がそれぞれ書いたものとみられる
・1人が約10枚、もうひとりが残りの数枚を書いたか
・マンションの複数のフロアに分けて置かれていた
・1人の子のメモには、学校に宛てて「悪口を言われた」、「死にたい」など、いじめをうかがわせるような内容だったが、具体的な事柄や人の個人の名前は書かれていなかった。もうひとりのメモにはいじめの訴えはなかった
・2人とも、両親や友人に宛てて「ありがとう」、「大好きだったよ」などのメッセージが書かれていた

女子児童が通っていた小学校の校長:
「(Q.いじめはあったのか?)今丁寧な子供たちへの聞き取りを進めておりますし、保護者の方々からいろいろとお話を聞いておりますが、現時点でそういったことは把握していないという状況であります。とても明るい2人だったと聞いています」

 小学校の校長が夕方、会見を開き、2人はこれまで学校で中学の部活について話すこともあり、深刻な悩みがある様子はなかったと説明しました。

同学年の児童の保護者:
「(2人は)元気で可愛らしい子だったんですけど…いじめがあったというのは初めて聞いた」

 なぜ2人は一緒に自殺を図ったのか。教育評論家の尾木直樹さんは、この年代の子供にとって友だち同士の悩みが「同調」し、より深刻な結果につながってしまうことは少なくないと指摘します。

教育評論家 尾木直樹さん:
「一人の子が例えば受験に失敗したとか、もう一人がいじめを受けていて、中学生になるのに希望が湧かないというときに、同じように中学生になるのがしんどいねとか、夢を持てない、つらいという気持ちで同調し、死にたいよという思いが余計に強化されて飛び降りてしまうという事態になったのかなと思いましたね」

 その上で、学校側はいじめがあったという前提で徹底的に調査をすべきだと話します。

尾木直樹さん:
「そういうこと(いじめがあったこと)をにおわせて、現に2人が亡くなっているわけですよ。(教育委員会は)何を『確認できなかった』とかバカなこと言ってるんですか。やっぱり、いじめがあった前提にして、どういういじめがあったか具体的内容をつかむこと(が必要)です」

 市の教育委員会は、スクールカウンセラーを派遣するなどして子どもたちの心のケアに当たるとともに、遺族の意向を確認した上で児童の死亡の原因について調査を進めるとしています。
(最終更新:2019/03/14 12:17)