鎌倉の一軒家。
西條衣香(石田ひかり)は、夫・誠(勝村政信)の父の死を機に、義父が遺した鎌倉の洋館に、夫と娘・帆花(大友花恋)、息子・勇人(髙橋楓翔)と引っ越してきた。
義父の後妻である姑・千鶴子(高畑淳子)に強く勧められたためだ。
同じ敷地内の別棟とはいえ、自分とは違ったタイプの派手で奔放な姑と同じ敷地内で暮らしていくことに不安はあったが、長年の夢だったフラワーアレンジメント教室を自宅サロンで開けること、一家四人が広々と過ごすことができる念願の住処だ。
絵に描くような幸せな光景がみえ、洋館への引っ越しを決意した。

洋館の庭で行われた引っ越しパーティーの日。
衣香のもとに、昔の恋人・瀬野樹(今井翼)が突然現れる。
彼は「借金とりに追われているから匿ってくれ」という。

18年前に別れた恋人、あれから連絡をとっていなく、新居の住所を知るはずもない。
なぜ、ここにやってきたの?どうして?
とにかく今の衣香には、家族に紹介できる相手では無い。

直観的に恐怖を感じ、瀬野を追い返そうとするが、
彼は姿を消していた…。

その夜から、西條家では、不思議なことが起こる。
冷蔵庫の食料が減っていたり、夫の洗濯物が無くなったり。
そして、衣香の結婚記念日に信じられないことが起きた。
家族が帰らない家の屋根裏からバイオリンの音色が聴こえてきた。
音に導かれるように、屋根裏へ登っていくと、瀬野がバイオリンを奏でている。

彼は、西條家の目を盗んで、屋根裏に棲みついていたのだ。

以来、瀬野は、屋根裏から西條家の本当の姿を見つめ始める。
衣香は、家族が黙っていた秘密、裏の顔を知ることになっていく。

いじめにあっていた、中学3年生の息子…。
恋人との深刻なトラブルに悩む、高校2年生の娘…。
証券会社に勤務して将来有望の夫。家庭でも良い父親のはずが…。
姑が呼び寄せた本当の理由とは…。
さらに、衣香の良き相談相手の親友・菅沼杏子(三浦理恵子)までもが、大きな秘密を抱えていて…。

精神的に追い詰められていく衣香。揺れ動く瀬野への気持ち。
そんな中、1つの殺人事件がさらなる運命の歯車を狂わせていく。

果たして、瀬野が屋根裏に棲みついた本当の理由とは。
そして衣香は、壊れかけた家族とどう向き合っていくのか。
“すべての裏”が明らかになる時、衝撃の結末が待ち受けている!

いけないオトナの事情が錯綜するドロドロストーリー!
土曜の夜は、愛と恐怖に身もだえる!