東海テレビ・フジテレビ系全国ネット毎週土曜 よる11時40分〜

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勝野洋さんインタビュー「『こうじゃなきゃいけないよな、人間は』と台本に共感!」

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今月7日に始まったばかりの『悪魔の弁護人・御子柴礼司 ~贖罪の奏鳴曲(ソナタ)~』が、ネットで「衝撃的すぎる!」と話題をさらっている。なんと先週放送の第二話にして主人公が刺されるという最終回一歩手前かというジェットコースターな展開!どんでん返しの帝王・中山七里の原作の魅力をあますところなく描き、「めちゃ面白い」「展開が予想外すぎて頭がついていかない(笑)」などハマる人続出の状態だ。

本作は、元少年Aという過去を持つ弁護士・御子柴礼司(要潤)を主人公に「罪の償いとは何か」を問うヒューマン法廷ミステリー。明日の第3話では新たな裁判が幕を開ける。被告人は御子柴の少年院時代の担当教官・稲見(勝野洋)。入居していた老人ホームで介護士を殺害したというのだ。御子柴にとって因縁の相手である稲見を演じる勝野に話を聞いてみた。

「やっぱり芝居は面白い」と感じた法廷シーン

台本や役について
台本がすごく面白くて引き込まれました。法廷ものは台詞の量も多くて大変だけど、あればかりは実際やってみないとどうなるかわからないよね。(共演者との)掛け合いの中で何度もやってみたりと集中力も必要。でも(法廷の)その雰囲気がセットですでにできていたので自分が考えていた以上にさっとできました。やっぱり芝居は面白いですよね! 車椅子の役は初めてですが、自分がそういう年代になってきたんだなぁって思いましたね。車椅子を動かす練習は特にせず、ぶっつけ本番でやりましたが腰が痛くなりました(笑)。

今、少年犯罪とか色んな犯罪が多く、被害者の方が泣き寝入りしている部分があるでしょ。そういう部分をどこかで救っていくようなものが、このドラマにはあるんじゃないかな。法律とかで決められたことではなく、人間的なところでの救済。セリフにもあるのですが、過ちを犯したら徹底的に反省しなきゃいけないし、償わなきゃいけない。死ぬまで償うという意識がないと相手に伝わらないと思うんですね。

人間だから過ちはある、でもその過ちを人が指さして責めるとかじゃなくて、自分で自分をちゃんと見てなきゃいけない。そういう人間として大事なことがこの台本には書いてあるので、すごくメッセージ性があると思い大変共感しました。こうじゃなきゃいけないよな、人間は!と思いましたね。

40代と70代を一人で。「ちゃんと老け役になっているか心配(笑)」

役として30年の違いを出すのは大変でしたか?
頭の色を黒くしたり白くしたりするのはありますが、自分は昭和24年(生まれ)なので70歳ですけど、自分が若い時に想像していた時より(体が)動けるので、動きを含めた見た目は大事かなと思いますね。撮ったものを全然見ていないので、どういう風に映っているか…ちゃんと違いを出せているのかなぁって、ちょっと心配していますけどね(笑)。
少年院のシーンでは多くの少年たちと共演、いかがでしたか?
今の13歳14歳は僕の時と全然違うなって。まず食も文化も違うしね。僕のカントリーは九州・阿蘇の山の中で、遊ぶ相手は蛇とかだったんで(笑)全然違うの、話題が。ゲームとか踊りとか。僕は踊りといったら盆踊りぐらいでね(笑)。全く違うから面白かった。あと、彼らと立ち回りなんかもあって、とても楽しかったですね。

体型が変わらないのは「妻のチェックが厳しい」おかげ!?

マネージャーさんによると、ご自宅で独自のメソッドで体を鍛えているとか?
昔ジムにも行ったけど僕には合わなくて。20年ぐらい前に、ある小説を読んで、それに影響されて、そこに書いてあったサイズの木刀を特注して作ったんですよ。長さは170㎝ちょっと、重さは3キロぐらいの木刀を毎日100本ぐらい素振りしているんですけど、それに振られるようになったらダメだなと思っているんですよ。

食事も麦飯を炊いたりとか気をつけていますよ。というのも結構、妻(キャシー中島)のチェックが厳しいんですよ。本人は「私はいいの」って言ってますけど(笑)。時々お腹をキュッと指でつまんできて「最近あなた怠けているわね」って。それがすごく癪に障るんだよね。で「よーし!」ってなって。さっきも(撮影の)空き時間にずっとウロウロしたり、ストレッチや屈伸したり。そういうちょっとした積み重ねが大事ですよね。
視聴者へのメッセージをお願いします。
自分としては、このドラマで描かれている「他人じゃなくて、自分で自分を見る」という一点に参りましたね。他人を裁かない、自分を裁けってね。そういうところが割といま人のせいにしてる人が多い世の中で、すごく大事なテーマだと思いますね。そんなテーマ性を持ったドラマなので、私も展開を楽しみにしています!