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制作発表レポート

『大誘拐2018』の会見が都内で行われ、誘拐犯のリーダー・戸並健一役を演じる岡田将生さん、愛知県警の刑事、井狩大五郎役の渡部篤郎さんが登壇しました。

 岡田さんは今回のドラマの感想を「誘拐というと少し重いテーマと思われがちですが、ドタバタコメディ的な、最後にはぐっと感動する作品になりました」と話し、さらに「東海テレビ開局60周年のスペシャルドラマの主演という大役を頂いたので、本当に頑張らなくてはいけないと思いました。でも僕にとって今回のドラマは、あまり深く考えないで観てもらえるエンターテイメント作品だったので楽しく取り組めました。今年も頑張ってよかったなと思える“ご褒美のようなドラマ”でした」と話しました。

さらに渡部さんとの共演について、「実は今回はあまり同じシーンがなかったんですが、少ないシーンの中で、同じ空気を噛みしめながらやらせてもらいました」とコメント。また岡田さん演じる健一ら3人組に誘拐される、日本有数の大富豪柳川家の当主、柳川とし子役を演じた富司純子さんについて「大変尊敬する大先輩なのですが、僕の役柄が元ヤクザで口が悪く、上品な富司さんに対して“クソババア!!”というセリフばかりで心を痛めておりました」と苦笑していました。

 渡部さんは岡田さんと共演することについては、「(岡田)将生は大好きな俳優のひとりで、彼が出演しているドラマは必ず観ています。またいつか共演したいと思っていました」と話しました。そして愛知県警の刑事役で、名古屋弁での台詞に取り組んだ渡部さんは、「僕の方から全部名古屋弁で話しましょうかと、提案させていただきました。方言指導の方もついていらしたのですが、自分で河村たかし名古屋市長の演説をYouTubeで見たり、(愛知県出身の)佐藤二朗に相談したりしました。電話で台詞を言ってみると『今、そんなコテコテに話す人はいない』と大笑いされました。でも、『それを言っている渡部篤郎が観たい』と言ってくれたので、二朗に後押しされました」と笑っていました。

 また、「役柄と重なる部分があるか?」という記者からの問いに対して岡田さんは、「誘拐犯3人組とマザー(柳川とし子役/富司純子)と対立する部分を大切に演じてきました。健一はずっと孤独と戦ってきて、愛に飢えながら成長してきたので、マザーに対して愛情を欲っしていたと思います。そういった部分では、今の自分にも当てはまっていて、僕も愛が欲しくて……」と言うと会場が爆笑。岡田さんは「変な事を言ってしまった」とさらに笑いを誘いました。渡部さんは、「素直でいいじゃないか」と優しく微笑んでいました。

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