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SPECIALスペシャル

渋すぎるエンケン!ポスター完成
キャッチは「愛と憎悪と悲しみの先に。」

8月3日スタート オトナの土ドラ『それぞれの断崖』

漆黒の闇に浮かぶ遠藤憲一。苦悩に満ちた表情は、まるで断崖から、しぶきをあげうねる荒波を見つめているかのようだ。

遠藤憲一主演、8月3日スタートの『それぞれの断崖』のポスターがついに完成した。本作は、志方恭一郎(遠藤憲一)の中学生の息子・恭介(渡邉蒼)が、13歳の同級生に殺害されたことをきっかけに、崩壊する家族とその再生を描く社会派人間ドラマだ。黒をベースに、断崖に立たされた家族それぞれの苦悩を、遠藤が背負い、もがき苦しむ在り様を表現するデザインとなった。

ポスター撮影が行われたのは先月初旬。まだ前クールの月9『ラジエーションハウス ~放射線科の診断レポート~』の撮影中のことだった。前夜遅くまで続いたというその疲れも見せず、ヘアスタイルを自分で整えるなど意欲的に取り組んでいた遠藤。

ポスター撮影風景

撮影は上半身裸で行われた。カメラマンの「悲しそうに」「目線だけ向こうに」という声に瞬時に反応、両手で顔を覆ったり、片手だけ頭に手を当てたりと次々ポーズを変えていく。そして開始から30分足らずで撮影は終了。ベテラン俳優は勘も良く、仕事の早さが違うようだ。

遠藤自らディレクションも!

代表カット撮影風景

続いて志方のメイン衣装、スーツに着替えて代表カットを撮影。ここでも遠藤は、カメラマンと積極的に会話、モニターを確認するたびに「もうちょっと笑ったほうが良い?」「長ダマで撮ったほうが柔らかくなるんじゃない?」と次々と提案するなど自らディレクションしていく。そして出来上がったのはこちら、少し笑顔を見せるこの1枚だ。

代表カット 志方恭一郎(遠藤憲一)

あのキャラクターとの撮影にニヤニヤが止まらない⁉

東海テレビキャラクター「イッチー」と

そんな真剣勝負の撮影が終わると一転、遠藤のニヤニヤが止まらないことに! スタッフから東海テレビのキャラクター「イッチー」のぬいぐるみを渡されると、記念撮影をスタート。イッチーと顔を近づけてパチリ。イッチーを目の前に置き、ポスター撮影時のような苦悩する表情でパチリ。さらには、遠藤の頭上からイッチーを落として胸の前でキャッチするという動画まで…意外にもキャラ好きの一面を見せた遠藤だった。

キャッチは「愛と憎悪と悲しみの先に。」

完成したポスターは、黒い背景の中に遠藤の苦悩に満ちた表情が浮かび上がる、かなりインパクトのあるビジュアル。そこに『愛と憎悪と悲しみの先に。』という文字が赤色で入る。キャッチコピーが示すように、今後ドラマで遠藤が、「愛・憎悪・悲しみ」それぞれに、どのように立ち向かい表現するのか、期待が高まる一枚となった。

「この作品を引き受けたことが、いま一番の断崖⁉」

ドラマタイトル『それぞれの断崖』にかけ、最近“断崖に立たされた経験”はありますか?

「行くか行かないかという意味では、今が断崖ですね。ハードル高いから、この作品。相当な断崖です(笑)。ヒンシュク喰らうか、面白がってもらえるか、どっちかだと思うので。ホントにハラハラする作品なんで、ドラマを見ながらボンボン突っ込んでもらうような作品になるといいんじゃないかな。“ダメ!そっちへ行くな”“馬鹿だなぁ”“戻って来いよ”とかね。みんなに突っ込んでもらえる作品を、大真面目に作っていけたらいいなって」と語った。

主人公・志方恭一郎の“情にもろい仕事人間”という設定は、自身と似ている?

ここまで(相手と一緒に)転げ落ちる程ではないですけど、すぐ相手に同調しちゃうところはあるかな。頭では同情しちゃダメだと思っても、キツイんだろうなぁ、可哀想だなぁとか思っちゃって。でも僕の場合、人生が狂いそうだとか変なことが起きそうなると、女房がダメ!ってシャットアウトしてくれるんでね。今のところも何度か狂いそうになったけど、全部ダメ!ダメ!ダメ!ってね(笑)