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「不倫されるのは初めて」 “おしり注射”でクランクイン!
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遠藤憲一主演のオトナの土ドラ『それぞれの断崖』。本作は、志方恭一郎(遠藤憲一)の中学生の息子が、13歳の同級生に殺害されたことをきっかけに、崩壊する家族とその再生を描く社会派人間ドラマ。あす放送の第2話では、息子を殺された怒りのあまり自身がとった行動で、志方は世間からも、会社からも、そして家族からも背を向けられることに。絶望の淵に立たされた志方を遠藤がどう演じるのか注目だ。
ドラマは、その志方を巡る“2人の女の愛憎劇”もみどころの1つ。しかも2大女優が同じ苗字ということで“W田中”としても注目を集めている。今回は志方の妻・雪子(ゆきこ)を演じる田中美佐子の魅力に迫る。
出演者やスタッフが初めて揃う顔合わせで「(役として)不倫をする側はしょっちゅうですが、される側は初めて」と話し、皆を笑わせた田中。クランクインは、“家庭内暴力”という緊張感高まるシーンの収録だったが、積極的に子ども達(渡邉蒼・永瀬莉子・仁村紗和)に話しかけ、緊張をほぐしていた。
また“志方が酔っ払って帰宅するシーン”では真剣な演技をしていたかと思うと、カットがかかった瞬間、田中と遠藤の間で「エンちゃん、よく昔、酔っ払ったまま現場に来てたよねー」「だな。今やったらクビだよ、クビ」と軽妙なやりとりを見せ、現場を和ませた。
「お尻に注射」して臨んだクランクイン
演技スイッチを自在に操る女優にして、ざっくばらんなナチュラルさも田中の魅力。クランクインにあたり話を聞いた。
- クランクイン、いかがでしたか?
思った以上に楽しかったです。なんか、こういう話(のドラマ)だと現場が重くなっちゃうんじゃないかと思っていたけど、エンケンさんをはじめ、みんなダジャレ好き・ジョーク好きの方が揃っていて、娘たちもすごくそれに乗ってくれて、本番以外は楽しくできています。
- クランクイン前に、いつもされていることは?
役に関しては何も考えないんです。現場に入って、セットを見て、衣装を着て、こういう生活水準で、こういう家庭でというのが何となく見えてきたら後は監督の言う通りにできたらいいなっていう、どっちかというと(役に)ニュートラルに入るタイプなんで。でもドラマに入る前には必ずちょっとだけ休みをもらって、やりたいことをいっぱいやり続けてスッキリしてからストレスの溜まるドラマに行こうといつも思ってます(笑)。
- 1週間何も予定を入れないでほしいと事務所に頼んだそうですね?
テニスを毎日し続けようと思った初日に腰を痛めてしまって…。それで先だってお尻に注射を打ちました!長い針で脊髄に打つブロック注射ってやつ。腰が痛くて立てなかったから1週間寝たきりで休みが終わり、ストレスがもの凄く溜まりました(笑)。でも逆に、私はせっかちなので普段ゆっくりすることがなくて。1日中椅子に座って外を眺めたり、スマホで何かを見たり、こんなゆったりした時間もいいなって。初めて音楽とかも聞きましたよ、ジャスティン・ビーバーとか(笑)。音楽っていいなって思いました。
- 共演者について
私が思う遠藤憲一さんの一番の魅力は、気が弱いところ。若い頃は「前に出ることができないタイプ」で苦労されていて、だからこそ今、必死に自分を表現している姿がすごく素敵だなと思います。田中美里さんとは、名前が一文字違いゆえ一緒にキャスティングされることはないかなと思っていたので、今回実現できて良かったです。実は美里さんがご自身のラジオ番組で話した内容に対し「この前の(ラジオ)面白かったです」「ファンになりました」と、言われることが度々あり、それだけ人気のある方なので私はトクをしていました。でも今回の脚本を読むと…この夏きっと演技上でバチバチあるかもですね(笑)。