トピックス

高口里純さん・萬田久子さん対談

TOPICS

高口里純さん・萬田久子さん対談

原作者・高口里純と萬田久子の対談が実現!
同世代の二人が語る、「グランマ」の見どころとは?

萬田久子主演の土ドラ、「グランマの憂鬱」。毎回グランマの愛ある「喝!」と、心に響くアドバイスがSNSでも話題になっているが、そのベースとなっているのは高口里純による原作漫画だ。
読者の期待も大きく、ドラマ化を心待ちにしていたという高口は、執筆で忙しい合間を縫って撮影現場も訪問。そして今回、百目鬼(どうめき)ミキを演じる萬田との対談が実現した。
実は同世代という高口と萬田が考えるこれからの生き方や、ドラマの見どころであるグランマの「喝!」が生まれるヒントなどについて語ってもらった。

スピンオフとして生まれた、“おばあちゃんが主役”の物語

【高口】 お互いに、もう 45 年ぐらいのキャリアになりますね。
【萬田】 高口先生は、これまでずっと漫画を描いてこられたんですか?
【高口】 少女漫画からスタートしました。でも当時の少女漫画家って、30 歳くらいになると学校が舞台の作品などは、リアリティのある内容が描けなくなって引退、という人も少なくありませんでした。
【萬田】 でも、先生は現在もご活躍ですね。
【高口】 私が 30 代を迎えた頃にレディースコミックが出版されるようになって、大人の漫画を描ける場所ができたんです。そこで描いた作品の一つに、ベビーシッターを主人公にした漫画「紅のメリーポピンズ」がありました。百目鬼ミキはその漫画に登場したサブキャラで、彼女を主人公に据えてスピンオフとして描いたのが「グランマの憂鬱」なんです。
【萬田】 それが百目鬼ミキの誕生だったんですね!
【高口】 当初はおばあちゃんが主役の漫画ってどうなんだろうと思ったけれど、受け入れていただいて。だからこのジャンルでは、たぶん私が先駆けだと思います。
【萬田】 (パチパチパチ)素晴らしい!
グランマの憂鬱

当初からドラマ化の要望が多かった「グランマの憂鬱」

【高口】 「グランマの憂鬱」は、描き始めた当初から読者の方に「ドラマ化されないの?」と言われていたので、今回はとても嬉しいです。
【萬田】 その頃、誰をイメージして百目鬼ミキを描いていたんですか?
【高口】 私のイメージでは 80 歳以上のおばあちゃんだったんですね。ただ、読者の方からは「野際陽子さんがいいのでは?」という意見が多かったことを覚えています。だから最初に萬田さんと聞いた時には想像よりも若くて、「おぉ、そう来たか!」と(笑)。
【萬田】 私もお話を頂いた時は嬉しい反面、頭の中にクエスチョンマークがたくさん浮かびながらもナルホド!!と。
【高口】 でも百目鬼ミキに扮したお写真を拝見した時には、合っていると思いました。ウチのスタッフに萬田さんが吹き替えを担当した海外ドラマ「デスパレートな妻たち」の大ファンがいて。彼女が「萬田さんが演じるのなら絶対大丈夫!」って、太鼓判を押してくれましたよ。
【萬田】 嬉しいなぁ。今回の百目鬼ミキは、漫画版よりも若干若くて 70 代という設定。それでも私とは少し年齢差があるんですが、衣装とヘアメイクに助けられています。
【高口】 きちんと着こなしておられて。
【萬田】 やはり着物に袖を通すと背筋が伸びるというか、気持ちを凜とさせてくれる。私を百目鬼ミキにさせてくれますね!
グランマの憂鬱

友達との会話から見つけた、ミキの「喝!」のヒント

【萬田】 凜とした姿も百目鬼ミキの魅力ですが、本当に心に響く台詞が多いんですよね。
【高口】 ミキの台詞は、普段友達と話している中にヒントがあるんです。
【萬田】 そうなんですか?
【高口】 同世代の友達と話をしていると、怒りの沸点が同じだったりするじゃないですか(笑)。それで怒りに任せてああでもない、こうでもないと話をしていると、「喝!」につながるような考え方や言葉が見えてきて…。友達からも、よく「今、グランマになってるよ」って言われたりするんです(笑)。
グランマの憂鬱
【萬田】 子供の頃、おばあちゃんから、ためになる話を聞く機会がたくさんありました。
【高口】 もっと話しておけば良かったと、今になって思っています。自分の周りもお年寄りがいなくなってきたし…。いや、自分がその年齢に近づいているのか(笑)。
【萬田】 本当に(笑)。楽しみは先延ばしにせず、今を楽しもうという気持ちになっていますね。
【高口】 確かに…。この間も同世代の友達から「花見を計画したら、当日になって参加者の一人が入院しちゃって」と聞かされて…。人生をどう楽しみ、どう終えるかは私たち世代にとって重要なテーマかも。
グランマの憂鬱
【萬田】 ドラマの中でも「死に様は生き様で決まる」という台詞があって、とても印象的でした。
【高口】 いいこと言ってるなぁ(笑)。人生の最期は自分では決められないから、その日までちゃんと生きないと、ちゃんと死ねないってことですね。
【萬田】 私もミキさんみたいに生きないと(笑)。演じているうちに、だんだん百目鬼ミキに魅力を感じ、愛しい人になってきました。今はもう、私にとっての理想像ですね。
グランマの憂鬱

必見!残り2話 何か起こりそうな第7話ゲストをご紹介!

強烈なインパクトを残す、グランマの旧友たちが登場!

友人の死を悼むために東京へとやって来る百目鬼ミキ。そんな第 7 話の見どころはミキと旧友たちの、久々の再会シーンだ。撮影を行ったのは、東京近郊のホテルにあるレストラン。そしてミキの友人を演じるのは小柳ルミ子、今陽子、梅沢昌代といったベテラン勢だ。
「(ミキの友人役は)役者だけで固めたくなかった」というプロデューサーの言葉通り、4 人が揃ったシーンでは声量豊かな小柳や今の台詞が響きわたり、それを萬田や梅沢が受け止めるといっ た流れに。また台詞を間違えた小柳が笑いを堪えきれず、今が「ルミ子は笑い出すと止まらないの」とフォローする場面も。和やかながらもカッコ良い!大人の女性の生き方を感じるシーンは必見!

グランマの憂鬱
グランマの憂鬱

原作コミックの世界観がどのようにドラマ化されているのかもお楽しみに!

グランマの憂鬱
ページ上部へ