――『かぐらや』でイケメン板前役を演じていらっしゃいますが、榛名というキャラクターにどんな印象をもちましたか?
イケメン…、ですか? 僕なんかでホント申し訳ないです(笑)。榛名はすごくまじめで実直でまっすぐな男ですね。いやぁもう、僕もこんな男になりたかった!!(笑)。ありきたりですけど、自分と違う人間になれるのが役者の仕事の醍醐味でもあるので、楽しみながら演じさせていただいてます。
――榛名とご自身、似てるなと思う部分は?
う~ん…。あえて言うなら、一直線なところですかね。何か1つのモノにハマると、周りが見えなくなってしまうぐらいそこに集中してしまうというか。そういうところは榛名と似ている気がします。
――劇中では、榛名は奈緒子(羽田美智子)に淡い恋心を抱いていきますが、榛名が奈緒子に想いを寄せてしまう気持ちは共感できますか?
これはある意味、問題発言かもしれないんですけど(笑)、僕自身がリアルに羽田さんのことを好きになってしまうぐらい、奈緒子さんと羽田さんがリンクしていて。撮影現場での羽田さんはいつもホントに明るくて、僕ら周りの人間にすごく気を遣ってくださるんです。羽田さんは奈緒子というキャラクターそのままの本当に素敵な方。だから僕も、すごく自然に役に入ることができました。ただやっぱり、奈緒子さんには宗佑(津田寛治)さんがいますからね。叶わぬ恋じゃないですか…。だから僕、最近家では片想いの歌ばっかり聴いてるんですよ(笑)。邦楽も洋楽も「叶わぬ恋、だけど私はあなたが好き…」みたいな歌詞の切ない曲ばっかり。台本を読んでると、自然とそういう歌を欲しちゃうんですよね。しかもそれを部屋の片隅で体育座りしながら聴いてるという…(笑)。
――今回は板前という役どころですね。ご自身は普段から料理はされますか?
料理は結構好きですね。といっても、例えば魚を三枚におろすとか、さすがにそこまではしませんが、時間がある時は自炊してます。カレーとかシチューとか筑前煮とか、煮込み料理を作ることが多いかな。ただ野菜をぶったぎって入れるだけ…みたいな、いかにも男の料理って感じで。一人暮らしなので、あんまり凝ったものを作っても一緒に食べてくれる人がいませんからね(笑)。
――板前役を演じている影響で、以前より料理を作る回数が増えたりしていませんか?
撮影が忙しいので逆に減った気がしますね。今は昼ご飯も夜ご飯もスタジオで食べることが多いので、板前の役を演じたことで逆に料理をしなくなったという、そんなオチがついてしまいました(笑)。
――ハードな撮影を乗り切るために、何かしていることはありますか?
僕は運動が好きなので、どんなに忙しくてもなるべく体は動かすようにしてます。家にぶら下がれる器械みたいなものがあるので、それを使って懸垂したり。あとは腕立て伏せとか。運動すると体も心もリフレッシュできるんですよね。それから、体が動かせないぐらい疲れている時は、ストレッチだけでもやって寝るようにしてます。そうすると、次の日体が軽くなって全然違うんですよ。
――榛名の視点で、今後の見どころを教えてください。
叶わぬ恋とわかっていながら、それでもどんどん加速していく“ノンストップ恋愛暴走列車・榛名号”の恋の旅路はどうなるのか?(笑)。最後まで見届けていただけたらうれしいです。