東海テレビ・フジテレビ系全国ネット 2022年4月9日スタート
土ドラ「クロステイル 〜探偵教室〜」

2022年4月9日(土)~5月28日(土)予定<全8話>
毎週土曜日23時40分~24時35分

まるで誰かを尾行しているかのように行く先をうかがう4人。鈴鹿央士、堀田真由、檀れい、板尾創路それぞれの“尾行ポーズ”と“影との違い”が目を引くポスターは、4月9日からスタートする鈴鹿央士主演の土ドラ『クロステイル ~探偵教室~』(東海テレビ・フジテレビ系/毎週土曜日23時40分~)のメイン・ビジュアルだ。

キャッチコピー『人間は、謎があるから面白い。』は、探偵でなくても思わずうなずく言葉であり、4人が尾行を楽しんでいるようにも見えてくるから不思議だ。

本作は、探偵学校を舞台に、心の謎に直面することで成長する探偵の卵たちを描く、脚本家・八津弘幸オリジナルの“新感覚”探偵ドラマ。鈴鹿央士演じる主人公の飛田匡(とびた・たすく)は、突然失踪した父親を捜すため、探偵学校に入学。年齢や経歴、志望動機も様々なクラスメイトに、謎多き校長や個性豊かな講師陣と出会い、実習を重ねるうちに、そのスキルだけでなく、探偵として大切なことを学んでいく…。

タイトルの『クロステイル』とは「接近して尾行する」という探偵用語。今回はポスター撮影とクランクイン直後の現場に筆者が“クロステイルした”レポートをお届けする。

鈴鹿「オーバー気味のほうが勢い出て良いですね!」

ドラマの衣装を着てポスター撮影のスタジオに現れた鈴鹿。手渡されたのは、ビデオカメラ。デザイナーから探偵スキルのひとつである“尾行”がモチーフであることが説明され、加えて「匡は真っ直ぐなキャラクターなので、真っ直ぐ前を向いている感じで」と言われた鈴鹿は、すぐさま「あ、いたぞ!」とばかりに前方を指さし、目と口を思い切り開ける表情をした。

ファッション誌『メンズノンノ』で専属モデルを務めるだけあり、求められる像を瞬時につかみ取り表現する鈴鹿。その度にカメラマンから「カッコイイ!」「良い感じです!」と声が上がる。最後に、モニター上で写真を確認した鈴鹿は「オーバー気味の方が勢い出て良いですね!」と飛び切りの笑顔を見せた。

堀田、片足での連続屈伸に「これ、めっちゃ大変ですね!」

鈴鹿演じる匡と張り合う天然クラスメイト・芹沢朋香(せりざわ・ともか)役の堀田真由には「シーッ!(静かに)」というお茶目なポーズが与えられた。加えて、片足立ちした状態から、カメラマンの「イチ、ニ、サン」の掛け声に合わせて屈伸運動を繰り返していく。「これ、めっちゃ大変ですね!」と言いつつ、片足で立っているとは思えないバランスの良さを見せる堀田。“他人の秘密が大好物”という朋香のキャラクターに合わせ、尾行を楽しみ、秘密を「見つけた!」というワクワク感を表現する堀田のキュートな笑顔に、スタッフから何度も「可愛い!」の声が上がる。モニター上に並ぶ写真に「楽しそう!」と堀田。「良いのがいっぱいあるんで、そこから選べそうです」とデザイナーも太鼓判を押した。

宝塚時代を思い出した(!?)檀と、飄々と不敵さを表現する板尾

探偵社の敏腕社長で、匡らが通う探偵学校校長・新偕理子(しんかい・りこ)役の檀れいには、クールに前方をうかがいつつ、尾行中の“抜き足差し足感”を表現することが求められた。ハイヒールで片足立ちして屈むという厳しめポーズの要望に「私がどれだけ耐えられるかが問題ね」と言いつつ、難なく姿勢をキープする檀に、周囲から「すごいバランス力!」と感嘆の声が上がる。キツイ姿勢が続くなか「もっとにこやかに」と多くを求めるデザイナーに「それどころじゃないのよ~(笑)」と答える檀。すかさず檀のマネージャーが「宝塚(歌劇時代)を思い出して!」と助言すると現場は爆笑に包まれた。

推理小説作家で匡のワケあり父・迅平(じんぺい)役の板尾創路には“何かを企てているような不敵な笑み”が求められた。その何とも難しいお題に対して板尾は、最後尾から前方を覗いている様子を出しつつ、飄々と表現していく。さすが、唯一無二の個性派“怪”優!その撮影時を振り返り、デザイナーは「真顔なミステリアスでした」と絶賛した。

クランクインは2月の中旬。本作は、匡役の鈴鹿と母・千穂子(ちほこ)役の山口香緒里*の親子2人のシーンから始まった。そして迎えた翌日は、いよいよレギュラー陣のクラスメイトが勢ぞろいし、初回の講師も含めての初演技!ということで早速、鈴鹿の初座長っぷりを“調査”するべく筆者は撮影現場へ向かった。 

*香緒里は「、」ありの「緒」。 

 この日は生徒役7人と、スパルタ講師・南武辰彦(なんぶ・たつひこ)役・髙田延彦との計8人でロケ。通常の“学園モノ”と違い、探偵学校に集う生徒は年齢もバラバラ。本作では20代が匡役・鈴鹿、朋香役・堀田、現役ホストの藤巻敦也(ふじまき・あつや)役・草川拓弥と、元陸上選手の野木明生(のぎ・あきお)役・福山翔大。30代は男性にトラウマを持つ堀之内純子(ほりのうち・じゅんこ)役・篠田麻里子と、元IT企業の都賀真一(つが・しんいち)役・遊佐亮介。そして、クラス最年長となる50代の丸川喜三郎(まるかわ・きさぶろう)役・伊藤正之という構成だ。

2月の朝8時台の寒さはかなり厳しい。
ダウンジャケットを着込んだ撮影スタッフもいるなか、キャストたちは皆、春仕様の衣装。リハーサルではコートを羽織ったりして少しは寒さをしのげるが、本番となるとそうもいかないが皆、カメラ前に立つと寒さなど一切顔に出さない。

まずは“匡と朋香の初顔合わせ”のシーンから。
前日のクランクインの疲れもあるのか、少し眠そうにも見えた鈴鹿だったが、カメラの前に立つとグッと目に力が入る。それまでの柔らかな雰囲気から、瞬時にまとう空気が変わる鈴鹿に、本作の主役、そして初座長としての覚悟が見えた気がした。

初日から見事な連携プレー!チーム“ジョーカー探偵社”

その後は、商店街やビル内外で“生徒7人が代わる代わる南武を尾行する”シーンが続く。8人全員がちゃんと画面の中に見えつつ、尾行という動きをするのはかなり難しく、各自の動線確認が何度も行われた。

視聴者の中には、探偵は1人で調査するイメージを持つ方も多いと思うが、実は探偵仕事に重要なポイントのひとつはチームプレー!1つの依頼に対してチームを組み、協力して結果を出す事が多いという。
クランクイン前には、本作にご協力いただく探偵社の方から、探偵の心得や尾行や盗聴などのレクチャーを受けたというレギュラー陣。そのおかげもあってか、皆、初日から探偵らしさと見事な連携プレーを見せてくれた。
撮影2日目のこの日、撮影の合間にキャスト同士、マスクをして会話する様子も見られたが、まだまだある種の距離が感じられた現場。レギュラー陣がどのように絆を深めて行くのか、今後も筆者の“クロステイルな調査”は続く…。