毎週土曜日よる11時40分

SPECIAL

クランクインリポート

忌まわしい過去と決別するためのちょっとしたいたずらが、男たちの人生を狂わせていく……。溝端淳平さんが主人公・新谷洋輔を演じる、オトナの土ドラ『仮面同窓会』が始まったのは、3月末のことでした。

栃木県にあるロケ地で、撮影は洋輔たちの高校時代、狐狸山高校の回想シーンから始まりました。朝早くから某高校のグラウンドに集まったキャスト、スタッフたち。その中でもいち早く現れたのは、「よろしくお願いします!」と皆に大きな声で挨拶していた、樫村貞茂役の渡辺裕之さん。渡辺さんはウォーミングアップで校庭をランニングしていたり、その日焼けしたお姿も含め、まるで体育教師の役柄を地で行くかのようなワイルドさ。朝からとても元気な姿が印象的でした。

そんな中、溝端さん、皆川希一役の佐野岳さん、大見和康役の木村了さん、片岡八真人役の廣瀬智紀さんは、高校時代の回想シーンということもあり、制服姿で登場されました。

過去に何度もドラマで制服姿を披露してきた皆さんですが、おそらく久しぶりであろうその制服姿は、ある意味、とても新鮮でした。「久しぶりに(制服を)着ました。引きで撮って欲しい。アップはもうダメかもしれないですね」と冗談で周囲を笑わせていた木村さん……。

そんな初日から和やかムードながらも、溝端さん、佐野さん、木村さん、廣瀬さんたち同級生4人は、樫村先生から体罰として課された“天突き体操”の撮影に挑みます。シーンは炎天下の中、樫村に天突き体操をさせられている4人は、汗が滴り、制服は汗まみれ……。という設定だったのですが、実はこの日は、朝から気温ひと桁台の寒さ。設定を生かすため、霧吹きでたっぷり水を吹きかけられるという過酷な撮影となりました。そんな中でも、「よいしょー!! よいしょー!!」と、“天突き体操”をさせられている4人は、次第にうっすらと本物の汗を掻いていきます。「初日から風邪をひいたらまずいよね」と溝端さん。その汗だくの4人には次第に悲壮感も漂い、渡辺さんの、「声が小さぁい!! もっとぉおおお!!」のゲキや、「あと千回!!」など容赦ない台詞と熱演も相まって、次第に現場もしんと静まり返っていったのでした。

その4人の姿をフェンス越しに見ているシーンがクランクインだったのは、瀧本美織さん。瀧本さん演じる竹中美郷は洋輔の憧れの人で、洋輔は美郷に体罰姿を見られたことが、樫村先生を恨む原因のひとつになるのです。

瀧本さんも制服姿で役に臨んでいました。「現役(高校生)から10年経っているので恥ずかしいですね」と現場でコメントをいただいたのですが、個人的には制服にポニーテール姿が可愛らしくて、とても癒されました。おそらく現場スタッフも、そして視聴者の皆さんも同じ感想を持ったと思います。

ひとしきりハードな撮影が終了すると、キャストはタイミングを見て昼休憩に入られました。次のシーンまで少し時間のあった木村さんが、「どこかにご飯を食べに行く?」と佐野さんを誘っていました。「何が好き?」と木村さん、「うにといくらです」と佐野さん(笑)。こんなほっこりするやりとりを聞きながら、横では今にも雨が降りそうな天候を気にする溝端さんの姿も。「雨が降ると主演のせいにされちゃう」と冗談で周囲を笑わせながらもスタッフを気遣っています。ちなみに溝端さんは撮影を通して、常に明るく笑顔で現場を盛り上げていました。気遣いの方であり、座長として真っ向から取り組んでいたその姿がとても印象に残っています。

その数日後、都内ホテルにて、『狐狸山高校創立70周年同窓会』のシーン撮影が行われました。着飾った同級生たちに混じり洋輔は久しぶりに希一たちと再会し、昔のノリを思い出して盛り上がります。そして希一たちに誘われるまま、“樫村拉致”の計画に乗ったことから、とんでもない事件に巻き込まれていくのでした。

出来心で始まったいたずらが不可解な殺人事件に。高校時代の友人たちは疑心暗鬼に陥り、お互いの腹を探っていく。明らかになっていく秘密、そして新たなる殺人が……!? 衝撃のラストまで突き進むクライムサスペンス、オトナの土ドラ『仮面同窓会』にご期待ください!

クランクインの様子は動画でもご覧いただけます!
> 動画一覧ページはこちら