SPECIAL
木村了「久しぶりに制服を着て若返ったような気がしたが…」
INTERVIEW
“仮面同窓会”メンバーの一人で最も洋輔を疑う人物、大見和康役の木村了に話を聞く。刺激的な現場から和康を演じるヒントを見つけることも多いそうだ。
4人で深夜に作品談義も…
- 現場の雰囲気がとても活気が溢れていると感じています
- (溝端)淳平がずっと話しているので、現場はいつも明るくて、でもビシっと締めるところは締めてという感じの雰囲気です。皆さんが出してくる芝居がとても刺激的で、自分のシーンがないときにも現場を見学しているととても面白いんです。ふざけ合っているときも楽しいですし、お芝居のときでもいろいろなところに(和康を演じる)ヒントがあって、希一(佐野岳)は今こういう風に考えているんだ、なるほど等、そういうことが伝わってくる、とてもいい環境だと思っています。
- 溝端淳平さんの印象を教えていただけますか?
- 淳平は昔から共演することが多い俳優仲間のひとりですが、改めてこの作品についてもいろいろ話しましたし、地方ロケをした時には泊まりだったので、夜も遅い12時近くから、男たち4人で食事に行ってこの作品について話しました。
- 改めて和康を演じての印象を伺いたいです
- この作品の中で和康は一番の巻き込まれ型だと思っています。そしてとても普通な人で、どういう風に和康を表現したらいいのかその居方は難しいです。本当に普通にしていたらあまり存在感がない人ですし、あの4人の中ではどういうポジショニングでいればいいかというのは、常に考えています。
- 和康は、同級生との関係性を一番大切にしている人物だと思いました
- 洋輔が帰って来るまでの10年間を希一と八真人(廣瀬智紀)の3人で過ごしていたので、この3人の結束が自分の居場所であり、そこにしか行き場所がないのだろうと思います。和康はきっと、希一と八真人を家族よりも大事と思っていて、良い意味で“鉄の結束”が和康を生かしてきたと思っています。洋輔(溝端淳平)も最初は家族だと思っていたのに、町を離れた瞬間に僕たちを捨てたという気持ちが強いんです。でも不思議なことに、高校の頃から洋輔とは一つ距離を置いていたような気がします。
アップだともうさすがにダメですね(苦笑)
- 数々の学園ドラマにご出演されていた木村さん。回想シーンで、今も制服を着て高校生役を演じられることについて、ご自身どう思われますか?
- 今回、いい感じで引きで撮ってくださっているのが救いかなと思っています。アップだともうさすがにダメですね(苦笑)。でも、久しぶりに制服を来て演技をすると若返ったような気がしたんですが、時間が経つとそんなこともなかったかな。やっぱり年相応に疲れるんだと思いました(笑)。
- キャスト、スタッフが一丸となって斬新なものを作ろうとしているのを肌で感じています
- 僕たちもいい作品を作る、それに向けて頑張っています。テンポ感もいいですし、スリリングな映像も撮れていると思いますし、いやもう、全部いい映像が撮れてるんじゃないかと思うぐらいです(笑)。実は僕、ミステリアスなお話をやるのは初めての経験なので、視聴者の方もハラハラしながら観てくださるといいなと僕自身が期待しています。1話ごとにいろいろな伏線が張られていて、それを見逃さずに観ていただけると、最終話のときにとてもスッキリしますし、いい意味で裏切られるのではないかと思います。
- 4話以降も、見逃せないです
- はい。オトナの土ドラの全8話というのは、(『仮面同窓会』のストーリーには)とてもいいサイズ感だと思います。この1本の線を8話まで続けていくという面白さが、脚本のこだわりからもひしひしと伝わってきています。ぜひ、これからも楽しみにしていてください!