連日の猛暑…、注意すべきは「熱中症」。連日多くの人が病院へ搬送されています。

「熱中症」は、汗などで体から水分や塩分が減少。

下痢や嘔吐、頭痛などの脱水症状が出始めると、「熱中症のサイン」と言われています。このような時、どうすればいいのでしょうか?

栄内科・山田琢之院長:
「水分のほかに塩分とか糖分の入った経口補水液を飲むのが適していると思います」

予防医学の専門医は、こまめな水分補給、中でも「経口補水液」が望ましいと話します。

栄内科・山田院長:
「経口補水液は“飲む点滴”なんです。点滴はなかなか病院に行かないとできないし、
一般の方がすぐ対応できるのは経口補水液だと思います」

名古屋市内のドラッグストアを訪ねると…

上山真未キャスター:
「暑さ対策コーナー、店内の目立つところにあります。手に取りやすいところには、経口補水液がずらーっと並んでいますね」

ペットボトルにゼリータイプも!去年の同じ時期と比べて3倍も売上げが伸びているそうです。

水分補給の「スポーツドリンク」と「経口補水液」。何が違うのか同じメーカーで比較しました。

上山キャスター:
「スポーツドリンクが甘くて飲みやすいのと比べて、経口補水液はしょっぱいですね。グビグビ飲むという感じではなさそうです」

違いは糖分の濃度で、スポーツドリンクがおよそ6パーセントなのに対し、経口補水液は、およそ2パーセント。

スポーツドリンクは糖分が多く含まれていて、日常的に飲むのに適しています。

一方、経口補水液は水分や塩分、糖分が体内へ最も早く吸収される割合で配合され、熱中症・脱水症状が出た時に飲むのが最適。日常的に飲むものではありません。

その経口補水液、自宅で手軽に作れるんです。

教えてもらったのは栄養士で料理研究家の杉浦友祐先生。用意するのは水、塩、砂糖の3種類です。

上山キャスター:
「これが材料ですか?シンプルですね」

杉浦先生:
「水1リットルに対して、砂糖40グラム、塩3グラムいれるだけです」

作り方は混ぜるだけ、とってもカンタンです!飲んでみると…

上山キャスター:
「あ…、こういうバランスになるんですね。もうちょっと美味しくなると飲みやすいんですけど」

甘味と塩気のバランスから、正直、美味しいとは言えない味に…。そこで先生、こんなひと工夫を教えてくれました。

杉浦先生:
「ハチミツレモン風の経口補水液を作りたいと思います」

材料は水1リットル、塩3グラム、ハチミツ20グラムとレモンを半分です。砂糖の代わりにハチミツを入れると飲みやすくなるんだそうです。

こちらも作り方は混ぜるだけ!

上山キャスター:
「これは美味しくなりました。飲みやすいですね、かなり。爽やかになってハチミツのおかげで甘みもまろやかになって」

さらに、フルーツを入れると小さな子供でも飲みやすくなり、オススメだそうです。

上山キャスター:
「こんなに簡単にアレンジができるのも知らなかったですし、これなら家で手軽にできるなって思いました」

杉浦先生:
「お家でこれからどんどん作っていただいて、部活とかで帰ってきたお子さんにぜひ飲ませてほしいですね」