ドラゴンズに入団が決まった大阪桐蔭高校の根尾昂選手が、11日、東海テレビ本社でプロ1年目の目標やふるさと、岐阜県飛騨市へ思いを語りました。

 聞き手は同じく岐阜県出身の上山真未アナウンサーです。(文中:根=根尾選手)

Q.今日はご両親と一緒じゃなくて一人で移動しているんですか?

根:そうですね。本当は親も来ると言っていたんですけど、高校の監督に「一人で行けと」。

Q.本当にドラゴンズに決まってとてもうれしいです。取材も続いていますが、どんな気持ちですか?

根:ありがとうございます。高校野球の時とは違う取材の形であったりとか、注目のされ方が全く違うので、やっぱり一歩踏み出したんだなという実感はあります。

Q.ピッチャーをやめてショート1本にするというのはご自身の希望ですか?

根:はい、大阪桐蔭高校に入学が決まった時から、高校を卒業したら内野手で、ショートで勝負したいなというのがずっとあったので、桐蔭の勝利に貢献するためにピッチャーをやらせてもらったりというのはありましたけど、心の中ではずっとショートでした。

Q.背番号が「7」番に。この番号に決まった時の気持ちは?

根:偉大な番号というか、1番最初、新聞で見たので…。

Q.連絡はなかったんですか?

根:いつ言われるのかなというのはずっと思ってたんですけど、朝、寮で新聞で見たので、うわ、なんかすごい番号付けさせてもらえるんだなという感じでしたね。

Q.ドラゴンズで、ショートで、背番号7といえば宇野勝さんを思い出すファンがたくさんいますが、宇野さんのことは知っていますか?

根:名前は、はい(知っています)。

Q.「ヘディング事件」は?

根:見たことはあります、フライが当たったのは1回拝見しました。

Q.印象は?

根:いや…う~ん、こういうこともあるんだなと思いました。

Q.宇野さんはファインプレーも多く、ホームラン王も獲った一流選手で、映像も見た印象は?

根:動きがイキイキされているというか、いろんな動きがあって、ホームランもすごく力強くて、すごい選手というか、偉大な選手だなと思います。

Q.同じポジションと同じ背番号をもらっていかがですか?

根:7番に見合う活躍というか、7番が似合うような選手になりたいなというか、過去にそういう選手がみえたというところで、自分もそういう存在というか、選手になりたいと思っています。

Q.今後のことを伺います、どんな選手を目指していきますか?例えば、宇野さんのように三振も多いがホームランを狙える選手、またミスタードラゴンズ立浪さんのように打率の高い選手、あるいは井端さんのように守備を極める選手などいかがでしょう?

根:まずは守備だと思いますね。ピッチャーもやらせてもらっていたのでわかるんですけど、やっぱり信頼されるショートというか、やっぱりショートのレベルがそのチームのレベルにも比例してきますし、日本一のチームには日本一のショートが絶対いると思うので、必ずそこはショートには外せないと思います。

Q.目指している選手はいますか?

根:具体的にはありません、ピッチャーをしていた経験があるので、小技、小技になるようなバッターというよりも長打のあるバッターでいたいですし、何でもできるショートが理想ですかね。

Q.ドラゴンズのショートには、京田選手がいます。先輩に対しての気持ちは?

根:プロ野球に入ってすぐ活躍されていて、対応力というのはすごく高いという印象がありますし、自分の中で技術を高めていくっていうところも1ファンとして見てても、感じるので、すごい先輩だと思いますし、入ってしまったら競争相手になりますけど、偉大な先輩なのでいろいろ教えてもらいたいと思っています。

Q.ドラゴンズに入団が決まった際には、根尾選手の地元、岐阜県飛騨市で号外も発行されましたが、地元は根尾選手にとってどんなところですか?

根:小さい頃から何をするにもというか、遊ぶにしても野球するにしても、スキーするにしても、温かい目でというか見守って下さった方がいっぱいいる印象で、やっぱり過ごしやすいというか、落ち着く場所ですね。

Q.ドラゴンズに決まってから帰るタイミングは?

根:1回だけ帰らせてもらって、挨拶はできてないですけど…。

Q.地元のみなさんの反応は?

根:おめでとうと言ってくださいましたし、自分も頑張りますと言いましたけど、それ以上は何も言えていないです。

Q.飛騨市の河合町はどんなところですか?

根:河合町ってどんなところ…何もないです。

Q.雪深い町で人口は約1000人、雪室のなかで日本酒を熟成させる雪中酒、知っていますか?

根:知ってます。

Q.雪だるまを夏場にもつくるんですね?

根:はい、遊んだことあります。懐かしいです。

Q.大阪で雪を見る機会は?

根:なかったですね、2回くらい積もったんですけど、それ以外はまずここまで寒くならないので、寒いと言われたら寒いんですけど、ここ(飛騨)に比べたら寒くないですね。

Q.地元の皆さんに、これからドラゴンズの選手としてどんな姿を見せていきたいですか?

根:そうですね、ここまで甲子園で活躍できたのも地元の応援があったからですし、これからももっと頑張りたいなという思いはあります。

Q.中学まで冬場はスキーをされていたそうですが、どちらで練習をしていたんですか?

根:岐阜県の郡上にあるスキー場で主に滑ってました。

Q.私(上山真未アナウンサー)、実は郡上出身なんです。

根:ええっ!?そうなんですか?地元の方だと思ってなかったので…。

Q.スキーで何か野球に通ずることはありましたか?

根:雪上のトレーニングであったりとか、スキーのトレーニングというのは、野球につながるというよりも、全般というか体の動きに関してはやっぱり、プラスのところが大きかったですし、体の強さであったりっていうのは良い影響になってますね。

Q.いま、スキーをやる機会は?

根:中学校2年生の冬にやめたんですけど、そこから滑っていないです。

Q.中学校の頃は地元の「飛騨高山ボーイズ」に所属、ドラゴンズにドラフト5位で指名された垣越選手とチームメイトだったそうですが、同じチームになったと知った時はどう思われましたか?

根:ドラフトが終わって取材をしていただいている時、電話だったんですけど、ラジオの放送かなにかでやらしてもらっているときに、ドラフトで垣越選手と同じになりましたけどと言われて、びっくりして30秒くらい固まってしまって、頭真っ白になりました。

Q.その後、垣越選手との連絡は?

根:1回だけとったというか、親通じてっていう感じだったんですけど。

Q.どんな関係ですか?

根:小学校の時から対戦はしてたので…。特にはないですけどね。

Q.これまでにドラフト2位の梅津選手とも会われていますが、良いチームメイトができそうですか?

根:大学を卒業されて来られる方で、高卒の選手とはまたひとつ経験が違うと思うので、いろいろ教わることじゃないですけど、吸収したいことはもちろんあります。

Q.ルーキーイヤーの目標は?

根:やっぱりまずは体作りだと思っています。あとはもう経験を積ませてもらうというか、そこまでまずいってからの話ですけど。2軍の試合、1軍の試合というのを経験させてもらって、1軍の試合を経験するっていうのは、今までどれだけそれをイメージしても出来ないことだったので、何にも変えられないくらい素晴らしい経験になると思うので経験させてもらうということが、1年目はまずそこが大事かなと思います。

Q.先輩たちにはどう接していこうと思っていますか?

根:教えてくださいというのはプロの世界では通用しないので、吸収できるところをしっかり吸収して、わからないことは聞きますし、もっとこうしたほうがいいことがあるのであれば教えていただきたいなとは思います。

Q.ショートのレギュラーはいつごろまでにとりたいと思いますか?

根:自分の力次第なのでどうなるか分からないですけど、もっともっと成長して早くとりたいなと思います。