音楽や映像配信を手がける「USEN-NEXT GROUP」は、名古屋オフィスをリノベーションし、グランドオープンしました。働き方改革の一環で、全国の拠点のリノベーションを順次進めています。

■「USEN-NEXT GROUP」がオフィスをリノベーション…緑豊かなスペースに

 明るい白を基調にしてところどころに「緑」を取り入れた温かみのあるオフィス。名古屋市中区栄3丁目のビル「グラスシティ栄」の11階にある、「USEN-NEXT GROUP」のオフィスです。

 この会社では、今年5月から全国の拠点でリノベーションを進めていて、名古屋のオフィスも8月29日にグランドオープンしました。

 約700平方メートルのフロアにカウンターやボックス、独立したテーブルなど、複数のスタイルの席を設置し、約130人の従業員が“フリーアドレス”で働いています。

 オフィスの中央には10人ほどが一緒に打ち合わせもできるテーブルがあり、観葉植物が周りを囲んでいて癒やしを誘う空間になっています。

■働き方改革で様々な施策…オフィスも「The会社の事務所」から仕事がしやすい環境に

「USEN-NEXT GROUP」がこのビルに入居したのはおよそ9年前。8月にリノベーションをするまではどこにでもある「会社の事務所」。

 その後、働き方改革が求められる風潮を受けて「USEN-NEXT GROUP」では、去年6月からフレックスタイムやテレワーク、定年を70歳に延長するなど、様々な施策を実施。その一環でオフィスも働きやすい環境にしようとリノベーション。

 中部支社の藤井理勝支社長は、オフィスを新しくしてからは部署間を越えてコミュニケーションをとることができるようになり、仕事がしやすい環境になった」と成果を感じていて、従業員からの評判も良いそうです。

 また、リノベーションではこれまで4つあった会議室を1つにしたことで、会議自体の数が減った上、その時間も短くなったと話します。

 既に札幌と横浜のオフィスがリノベーションを終えていて、6月に実施した従業員へのアンケートでは「役職に捕われず、仲間意識が高まった」「仕事の効率があがった」などと8割前後が肯定的な評価をしているということです。

「USEN-NEXT GROUP」では、来年5月までかけて仙台、広島、福岡のオフィスもリノベーションする予定です。

 中部支社の藤井支社長は「これまでは仕事の成果ばかりを見てきたが様々な施策の実施でメンバーの行動を見るようになった。組織をうまくまわしていくために今後はマネジメント側が、レベルをあげていく必要がある」と話しています。