無許可で“貸金業”も…殺害され血まみれで発見の49歳男性 知人「昔から金銭トラブルめちゃめちゃ」

（リポート）
「事件発覚から一夜明け、今も規制線が敷かれたままなのですが、窓ガラスが割れた北側のベランダでは鑑識作業が行われています」

　岡崎市日名本町にある集合住宅3階の一室で、19日午前、職業不詳の河原薫さん(49)が殺害されているのが見つかった事件。現場では、警察による検証が続いていました。

　警察などによりますと、河原さんの部屋の間取りは3LDK。河原さんは10年前に部屋を購入し、1LDKにリフォーム。河原さんは玄関入ってすぐの居間に、うつ伏せの状態で倒れていました。

　頭には何かで殴られたような痕があり、首や背中などには刺し傷や切り傷が複数あったといいます。また、普段着姿で上から掛け布団がかけられ、玄関は施錠されていましたが、ベランダの窓ガラスが割られていました。

　ここ数日連絡が取れず、不審に思い訪れた母親が、変わり果てた河原さんを発見しました。この数日の間に河原さんの身に一体、何があったのでしょうか…。

（リポート）
「河原さんはこちらの店に、今月13日に訪れ麻雀をしていたということです」

　岡崎市内の麻雀店の防犯カメラの映像を見ると、仲間と麻雀を楽しんだ後、店内を歩く河原さんが…。駐車場で車に乗り込み店をあとにしました。

店員：
「一週間ほど前。お知り合いの方々と一緒にいらして遊んで、深夜12時ころに帰られた」

　この映像が撮影されたのは11月13日。河原さんが遺体で見つかる6日前です。そして、河原さんの知人が14日午後4時ごろ河原さんと携帯電話で話をしましたが、再び午後6時ごろ電話をかけると繋がらず、このあと音信不通になったといいます。

　この知人のもとには、河原さんの母親からも「15日から息子と連絡がとれない」と相談があったといいます。

　こうした状況から、知人らが連絡が取れなくなった14日夕方から夜にかけて、河原さんは事件に巻き込まれたとみられます。

（リポート）
「河原さんの車は殺害されたマンションの駐車場からおよそ6キロ離れた、沿道脇の駐車スペースに止まっていたということです」

　集合住宅からは河原さんの車がなくなっていましたが、近くの公園で警察が発見し、押収しました。犯人が逃走する際使用した可能性もあるとみて警察が調べています。

　20年ほど前から岡崎市内で麻雀店を経営していた河原さん。知人らによりますと、6年ほど前に麻雀店の経営権を譲渡。1000万から2000万円ほどの資金を手にしたといいます。

　また、河原さんを巡るトラブルなどの相談が、警察に複数回寄せられていました。

河原さんの知人：
「今年の初めぐらいに聞いた話だから、相手が組んで薫ちゃん（河原さん）をはめたみたいな。（Q.なにかしらお金でトラブルがある人？）そう、（理由は）お金のことじゃない？」

　一方、河原さんの父親は…。

河原さんの父親：
「絶句したよな、絶句だ。（最後に会ったのは）一年前。あいつ忙しい忙しいってな」

　警察は、河原さんの周辺で起きていた様々なトラブルと事件との関連を調べています。