「インスタ映えスポット」として海外の観光客からも人気の名古屋・栄のオアシス21。

 オープンから17年がたち、名古屋市はリニア開業の2027年を目指し大幅なリニューアルを進めることを明らかにしました。

 28日もオアシス21には写真を撮る男性が…。

沖縄から来た男性:
「『NAGOYA』のローマ字とテレビ塔と紅葉と…オアシスっていうんですか?欲張りな構図で(笑)」

Q.何の形かわかりますか?
沖縄から来た男性:
「カメじゃないですよね?」

 宙に浮かぶように建つ「水の宇宙船」です。

タイから来た女性:
「名古屋のランドマークですね」

オーストラリアから来た男性:
「ここは素晴らしいです」

ドイツから来た男性:
「(オアシスについて)本で読みました、旅行本です。奇妙だね(笑)」

 外国人観光客から、日本の「インスタ映え」スポット第2位に選ばれたこともあるオアシス21。確かに、テレビ塔をバックにした夜景はロマンティックでファンタスティックです。

 ところが、よく見るとあちらこちらにサビや黄ばみが…。オープンから17年がたち老朽化も目立ち始めました。

 28日の名古屋市議会では議員から「店舗施設も含めた施設の一新を行うタイミングはこれまでにもあったはずです。オアシス21のリボーンをいつまでに行うのか?」という質問が市に対してありました。

 これに対して、住宅都市局の光安局長は「栄地区の街づくりの動きに大きく遅れることがないよう、リニアが開業する2027年を目途に進めていきたいと考えている」と回答。

 相次いで発表されている栄の再開発に合わせ、オアシス21も「リボーン」すると明らかにしました。

 オアシス21ができる前、この栄の一等地にはもともと愛知県文化会館とNHKの名古屋放送会館がありました。

 その後2つの施設は、隣にあった栄公園に建て替え。空いた敷地にできたのが、東海地方で最初の劇団四季の劇場が期間限定でオープン。オペラ座の怪人などが上演され、人気を博しました。

 そして2002年、名古屋の新しいランドマークとしてオアシス21が完成、今では毎日大勢の人で賑わっていますが、2019年に来場者が多いイベントを調べてみました。

 第3位は、10月31日「ハロウィーン」の日。「名古屋のハロウィーンといえばオアシス21」、と、秋のお祭りがすっかり定着しました。

 そのハロウィーンを上回った第1位と第2位は、同じイベント。8月3日(2位)、4日(1位)に行われた真夏の名古屋に全国からファンが集まる「コスプレサミット」でした。

 どうやらオアシス21は「仮装の聖地」になっているようです。

 さて、2027年に向けてのリニューアルですが、そのユニークすぎる構造ゆえの悩ましい問題が…。

 それは、散策を楽しむことができる「水の宇宙船」に使われているガラス板。材料費だけで1枚およそ150万円で、取り換えるには工事費も含めておよそ250万円もかかるといいます。

 そこで名古屋市は、現在の第3セクターによる運営を見直し、リニューアルにあたっては民間の資金やアイデアを活用する方向で検討を進める方針です。

 どんなテナントが誘致され、どんなイベントが開催されるのか…。栄の再開発と合わせ、オアシス21のリニューアルも注目です。