新型コロナウイルスが猛威をふるう中、街では「マスク」に関する疑問があがっています。感染症の専門医で愛知県瀬戸市の公立陶生病院・感染症内科の武藤義和さんに聞きました。
【疑問1】「マスクは予防には意味がないと言われていますが本当ですか」
武藤医師によりますと、マスクは「感染予防への効果はほとんど期待できない」ということです。
症状がない人は、近くの人が飛ばした大きな飛沫はカバーできても、空気中の小さなウイルスは通してしまうため、「予防のための」効果は期待できないといいます。
ただ、症状がある人は、咳やくしゃみなどで飛沫を飛ばさないようにするためマスクを着用すべきだとしています。
また今はマスクが不足しているため、使うべき状況を見極めて使用頻度を減らすことも大切だということです。
具体的には風通しが良く、人が近くにいないところや、家の中や車の運転中も、家族など限られた人数であれば不要だといいます。逆に人がたくさん密集している場所では、マスクは付けるべきと説明しています。
【疑問2】「マスクは洗って使えるのでしょうか」
使い捨てのマスクは、洗うと目がボロボロになって、目には見えませんが隙間だらけになり、効果もほとんどなくなるということです。
また布製のマスクは、洗濯して再利用を推奨しているものについては、所定の回数までは洗濯しても効果はありますが、洗うほど効果は薄くなるということです。