新型コロナウイルスの拡大を防ごうと、4月7日に国が、10日には愛知県が独自に「緊急事態宣言」を出しました。

 名古屋の栄エリアの滞在者数について、1月下旬から4月中旬までの平均値を比較。まず1月20日(月)から24日(金)までの1日の1時間当たりの平均の滞在者数は、7万9508人でした。この数字と2月下旬以降の人数を比較してみると…。

 2月25日(火)から28日(金)までが、93.0%の7万3937人、(24日(月)は祝日のため除く)。3月23日(月)から27日(金)までが、88%の6万9982人。3月30日(月)から4月3日(金)までが、79.7%の6万3356人。4月6日(月)から4月10日(金)までが、63.3%の5万0335人でした。

 そして、愛知県独自の緊急事態宣言が出された10日金曜日から週が明けた12日(月)と13日(火)の平均は、46.6%の3万7052人となりました。1月下旬の週と比較すると約54%減となっていて、大きく減っていますが、7割減らすまでにはまだ届いていません。

 一方、休日も比較すると、1月25日(土)と26日(日)の1日の1時間当たりの平均の滞在者数は、6万3591人。

 これに対して、2月29日(土)と3月1日(日)は、69.4%の4万4115人と大きく減らしましたが、3連休となった3月20日(金・祝)から22日(日)までは、76.4%の4万8582人と滞在者が増えました。

 3月28日(土)と3月29日(日)は、71.3%の4万5343人と5%減にとどまりましたが、4月に入ると大きく減りました。4月4日(土)と5日(日)は、49.6%の3万1544人、緊急事態宣言が出された翌日の4月11日(土)と12日(日)は、32.5%の2万0678人に。1月下旬と比較すると7割まで「あと一歩」という結果になりました。

 データから分かるのは、休日に買い物客などで賑わう栄エリアは、実は人出が多いのは平日だということ。今後はこのエリアで働く人のリモートワークなどが、さらに人出を減らすカギとなりそうです。

【参考】

・東京の「Agoop」社が、スマートフォンの位置情報をもとに推計したデータから調査。

・調査の対象は名古屋の繁華街・栄の久屋大通公園にある噴水あたりを中心とした半径500メートルのエリア。