三重県で人気の鳥羽水族館は毎年、大きな水槽の中で魚たちといっしょに行う入社式が話題になります。今年も3月31日に行われました。
新人はスーツ姿で水槽に入りますが、ふと思ったのは、スーツは社員の自前なのか、水族館の支給なのか、式典終了後の使い道など気になることを聞いてみました。
■三重県の「鳥羽水族館」の“風物詩”…「水中入社式」に使うスーツには「おもり」も
三重県鳥羽市の「鳥羽水族館」で毎年恒例のイベント、「水中入社式」。今年もダイバーの資格を持つ新入社員4人が巨大な水槽の中で、辞令を受け取ります。
新入社員は「リクルートスーツ姿」。このスーツには入社式中に浮力で浮いてしまわないように、上着やズボンの裾には釣りで使うおもりがつけられていました。おもりはネクタイの裏にもつけられています。
■今年も無事終わった入社式…「スーツのその後」は?
今年も無事に終わった「水中入社式」…ところで新入社員が着ていた「スーツの今後」は?
広報・榊原さん
「今年で14回目なので(水族館で)ずっと多分使っていると思います」
実はスーツは水族館の持ち物で、使ったあとはクリーニングに出し、来年の新人たちのために、保管されます。よくお客さんから、「新人のスーツが濡れてかわいそう」との声があがるそうですが、「使い回しですよ」と説明しているそうです。
ちなみに、水中で渡される「辞令書」には、プラスチックでラミネート加工されていて、水に濡れても破れない工夫がされています。
■今年の入社式は“人数制限”…水族館担当者「早く元の状態に戻って」
今年の入社式は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、観覧者を新入社員の家族と一部の一般客に限定して行われました。
広報の榊原さんは、「早く元の状態に戻って、少しでも沢山のお客様がもっと来やすい環境にできたらいいなと思っています」と話しています。